骨中有竅(骨中に竅有り)(「宋稗類鈔」)
今日も午後居眠りしました。もう居眠りはしないでおこうと思っていたのですが、岡本全勝さんのHPで居眠りを採り上げてもらったので、しないわけにはいかなくなったんです。

海中にはおれたちもいるんでウニ。人間など簡単には渡さんでウニ。
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どうせウソなんですが、類似した話を読んだことがない、独創的なお話なので紹介しておきます。宋代の話です。
西域有沙海、正据要津。其水熱如湯、不可向邇。
西域に沙海有り、まさに要津に据す。その水熱きこと湯の如く、邇(ちか)きにも向かうべからず。
チャイナからずっと西に行くと、砂の海があるという。そこからさらに西に向かう港なのだが、その砂の水は熱湯のように熱く、近いところまででも航海できるような状況ではなかった。
このため、この沙海の向こうは、
終古未嘗通中国。
終古いまだ嘗て中国に通ぜず。
むかしから今まで、一度もチャイナと通交したことがなかった。
ところが、
忽一夕有巨獣骨浮水而至。其骨長数十里、横于両涘、如津梁然。
忽ち一夕、巨獣の骨の水に浮かびて至る有り。その骨長さ数十里、両涘に横たわり、津梁の如く然り。
ある晩、突然、巨大なケモノの骨(らしきもの)がその水面に浮かんで(その一方が)こちら岸に近づいてきた。その骨(らしきもの)は長さ数十里、何十キロにも及び、両岸をつないで横たわって、まるで橋がかけられたようであった。
「涘」(し)は水際、岸。
表面はごつごつして通れないのですが、
骨中有竅、可容并馬、于是西極之路始通。
骨中に竅有りて、并馬を容るるべく、ここにおいて西極の路、始めて通ず。
骨の中心が穴になっており、二頭の馬が通れる広さがあった。(これを通路に使って)ここにおいて、はじめて西の彼方との道が通じたのである。
其国課往来者、毎以膏油塗其骨令潤。懼一旦枯朽摧折、則無復可通故耳。
その国、往来する者に課して、つねに膏油を以てその骨に塗りて潤ならしむ。一旦枯朽して摧折すれば、また通ずべき無き故なるのみ。
こちら側の港を支配する国は、行き来するひとに義務を課した。みんな、膏油を持って通行し、移動しながら両側の骨にそれを塗って、つねにぬるぬるしているようにさせたのである。これは、骨が一度でもかちかちに乾燥して白骨化し、砕け折れてしまうと、他に西の国との交通の方法が無くなってしまうからである。
やはり国家が黙って通してくれるはずがありませんでした。ぬるぬる税を課したのです。
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清・潘永因「宋稗類鈔」巻七中「怪異」より。骨の穴(脊椎の空虚部分?)を行くというのは、トンネルを行くような感じでしょうか。あるいは電柱のように肋骨が並んでいるのかも。電柱王国みたいですね。
次の時代にモンゴルがユーラシアを繋いでくれましたので、こんな橋に油を塗らなくてもよくなりました。グローバリズムは世界を救う?
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