故得長生(故に長生を得たり)(「真誥」)
長生はどうやったら得られるのでしょうか。スナック菓子を食べたり揚げ物食って午後居眠りしたり砂糖たっぷりのミルクティー飲んでても長生きできるのでしょうか。ああ心配だなあ。

月末ゴールでゆっくり寝られる、と思いきやもう明日の朝から次の月だというのだ。卑劣である。
全勝さんのHPはまた見られなくなっているようです。
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六朝時代です。
羅鄷山在北方癸地。
羅鄷山(らほうざん)は北方の癸地に在り。
羅鄷山は、北の、北北東方向の場所にある。
遼東半島のはるか北の方にある、ということですから、ほんとにあるなら満州地方ということになるでしょう。
山高二千六百里、周回三万里、其山下有洞天。在山之周回一万五千里、其上其下並有鬼神宗室。
山高きこと二千六百里、周回三万里、その山下に洞天あり。山の周回一万五千里にその上その下並びに鬼神の宗室有り。
隋代の一里≒530mで計算しますと、
山の高さは1680キロメートル、山のまわりを一周すると15900キロメートルである。その山の下にでっかい洞穴がある。山の中心から周囲7950キロメートルのところには、それより高いところと低いところに神仙や精霊たちが住んでいる建物があるのだった。
この山の
山上有六宮、洞中有六宮、輒周回千里是為六天鬼神之宮也。
山上に六宮有り、洞中に六宮有りて、すなわち周回千里はこれ六天鬼神の宮なり。
山頂付近に六つの宮殿、洞穴の中にも六つの宮殿がある。山の中央から一周530キロメートル(円周率3で計算すると、半径170キロぐらいの範囲)までが、六つの天の神仙と精霊の宮殿ということになっているのである。
この範囲は山の上の地表部分と、地下の洞穴と、どちらにも適用されます。
山上為外宮、洞中為内宮、制度等耳。
山上は外宮と為し、洞中は内宮と為し、制度等しきのみ。
山の上(地表)の六つの宮殿が「外宮殿」で、洞穴の中の六つの宮殿が「内宮殿」です。外と内はスケールや仕組みが同じになっている。
このあと、第一宮から第六宮の名前が列挙されています。それは・・・と思いましたが、みなさん
「めんどくさい話だな、どうで漢字ばかりなんだろ」
「わたしのキャリアにどうかかわるのかしら?」
「おれの時給を考えたら、そんなことで時間の無駄はさせられないことぐらわかるだろうにね」
と、知らなくていい、教えたいならその理由をお前が説明しろ、ただし3分以内だ、みたいな顔をしておられるでしょうから、省略させていただきます。
凡六天宮、是為鬼神六天之治也。洞中六天宮亦同名、相像如一也。
およそ六天宮はこれ鬼神六天の治と為すなり。洞中の六天宮また同名、想像一なるが如し。
この六つの天宮は「神仙と精霊の六つの空間の首都」とされます。洞穴の中の六宮も同じ名前、見た目のイメージは全く同じです。
世人有知鄷都六天宮門名、則百鬼不敢為害。欲臥時、常北向祝之三遍、微其音也。
世人、鄷都の六天宮の門名を知る有れば、すなわち百鬼も敢えて害を為さず。臥さんと欲する時は、常に北向してこれを祝すること三偏、その音は微かにす。
現世のみなさんは、この鄷都の六つの天宮の門の名前を知っていれば、百の精霊もあなたに害を為そうとはしないでしょう。そのためには、寝る前に、北側を向いて、六つの宮殿のまじないを三回唱えることです。その時、声音は小さくして唱えねばなりませんぞ。
なんと、悪い精霊を遠ざける力があるとは。
祝曰、吾是太上弟子、下統六天。六天之宮、是吾処部、不但処部、乃太上之所主。
祝して曰く、「吾はこれ太上の弟子、下六天を統ぶ。六天の宮はこれ吾が部する処、ただに部する処のみならず、すなわち太上の主とする所なり。
まじないして唱える言葉は継ぎのとおり。
「おお、ああ、われは一番上のおかたの弟子。天の下の六つの空間を統括している。六つの空間の宮殿はわたしの管理するところなのだ。ただ管理するだけでなく、そこは一番上のおかたが完全に支配しておられる場所なのだ。
吾知六天之宮名、故得長生。敢有犯者、太上当斬、汝形。
吾は六天の宮名を知る、故に長生を得。あえて犯す者有れば、太上まさに汝の形を斬るべし。
わしは六つの空間の宮殿の名前を知っている。それゆえ長生きできることになっている。あえてこのわしに悪さする者があれば、一番上のお方が、おまえの現世での体をずたずたになさることであろう」
と。
六天の名前を知っておけば長生きできたのに。残念でしたね。それにひきかえこのおれさまは・・・。うっしっし。
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梁・陶弘景「真誥」闡幽微第一より。ああ、みなさんの悔しそうな顔、歯ぎしりの音が心地よいなあ。
なお、これは当時の霊媒の語っていることを記録したものです。「ほんとか?」などと訊いてはいけません。
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