重価得之(重価にてこれを得)(「墨余録」)
おカネさえ払えば、例えばチャイナにも勝てるのだろうか。

今日は快晴ではありませんが、だんだん暑くなってきた感じはする。
回答すると今・あなたが・カネで、得をする、という特典をつけると協力してくれそうな気がします。どうせ情報は個人情報保護法改正で企業(チャイナ含む)に売ってしまうんでしょう、とみんなニヒルに見てるんです。信用してないんだと思いますよ、国を。
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清の同治年間のことであるが、
聞日耳曼国、製造火船、能行水底。
聞くならく日耳曼国は火船のよく水底を行くを製造す、と。
「日耳曼」は「じ・える・まん」すなわち「ジャーマン」です。
話によると、ジャーマン国では、水底を行く蒸気船を製造できるそうである。
俄羅斯国以重価得之、更覓英吉利良工、倣依其法、造成十四隻。然其工料極貴、毎隻須銀十余万両。
俄羅斯(おらし)国、重価を以て之を得、更に英吉利(あんぐろ)の良工を覓めて、その法に倣い依り、十四隻を造成す。然るにその工料極めて貴にして毎隻銀十余万両を須(もち)う。
オロシア国は、高いカネを払ってこの船を入手し、さらにアングロ民族の熟練職人を急募して、彼らのルールに依存しながら、十四隻を造船した。しかしながら、その船の製造料金は極めて高く、一隻ごとに銀十余万両(十億円超)もかかったのである。
可臨水破敵、以火薬満中、用電線透其火気、約離一里之遠、火由水底自発、而敵舟灰燼矣。
臨水して敵を破るべく、火薬を以て中に満たし、電線を用いてその火気を透し、およそ一里の遠きを離れて、火は水底より自ずから発し、敵舟灰燼たり。
水上での戦いで敵を破ることができるよう、その船の中を火薬でいっぱいにして、電線を使って火を導いてやって、600メートルも離れたところからのコントロールで、水底から突然火が発生するのだ。これにより敵の船は灰燼に帰するのである。
大勝利間違いなしである。
ところで、後秦・王嘉の「拾遺記」によれば、
始皇時、宛渠之民、乗螺舟而至。沈行海底、水不浸入。
始皇の時、宛渠(えんきょ)の民、螺舟に乗りて至る。海底を沈行するも水浸入せず。
紀元前三世紀の秦の始皇帝の時代、西域の遠くにあった宛渠の人が、さざえ型の舟に乗ってやってきたことがあった。彼らはこの舟で海底に沈んだままで移動してきたのであり、サザエ舟は(「ふた」がぴったり合うのを利用して)水が浸み込んでくることはなかった。
という。
然則秦時已有此製矣。
然ればすなわち秦時すでにこの製有るなり。
ということは、つまり、秦の時代にはすでにこの水中蒸気船は作られていた、ということである。
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清・毛祥麟「墨余録」巻十六より。紀元前三世紀にはもう製造していたとは。さすがです。こんな国に勝てるはずないのでは。
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