6月11日 入梅。傘をすぐ失くすのは何故か

致書雨師(雨師に書を致さん)(「幽夢影」)

傘をすぐ失くすのは単に集中力に欠けるからだと思います。どうしようもないので、雨の神さまの方でわたしが傘を持っていないことを気遣っていただきたいぐらいです。

いよいよ本格的にじめじめしてくるよ。お天気だけでなく、身も心も。

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「雨師」は楚辞以来の「雨の神さま」です。

吾欲致書雨師。

「ほう、どんな?」

春雨宜始于上元節後、至清明十日前之内。

「なにゆえに?」

観灯已畢、雨止桃開。

旧暦の一月十五日ですから、季節感的には新暦の二月の中旬。いよいよ春の訪れを感じるころです。

「なるほどのう」

及穀雨節中。

「大事な穀物を育てる雨じゃからなあ」

夏雨宜于毎月上弦之前、及下弦之後。

「その心は?」

免碍于月。

秋雨宜于孟秋季秋之上下二旬。

「細かいなあ」

八月為玩月勝境。

至若三冬、正可不必雨也。

おしまい。

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清・張潮「幽夢影」第三十六節。わたしは「幽夢影」中屈指の名作だと思っているのすが、作者の友人たちにも受けたみたいです。

評言に曰く、

孔東塘:君若果有此牘、吾願作致書郵也。

雨師(おそらく女神)に会ってみたいものじゃのう。ひっひっひ。←インターネットで送ればいいじゃないですか。

余生生:使天而雨粟、雖自元旦雨至除夕、亦未不可。

張竹坡:此書独不可致于巫山雨師。

巫山の女神は朝ごとに雲、夕べには雨を降らす(エッチをしてくれる)という「楚辞」中の神話を踏まえています。なお、張竹坡は作者の弟。

「ほう、なんで」

いつごろエッチをしに行きたい、というラブレター以上のものになってしまいますから。

元気があってよろしい! ・・・しまった、明日は一月一回の早起きの日でした。早く寝ないと。

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