6月4日 今日はムシの日、おれたちの日だぜ

乗其隙也(その隙に乗ずるなり)(「夢渓筆談」)

ムシは隙間から入り込んでくるぜ。

「おれたちは隙間からではなく正々堂々と戦うでクワ」「男同士の勝負でブト」
若い人たちの研修もこんな感じで議論するのかな?

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宋の時代のことです。安徽・濠州の定遠県に、

一弓手、善用矛、遠近皆伏其能。

さて、

有一偸亦善撃刺、常蔑視官軍、唯与此弓手不相下、曰、見必与之決生死。

一日、弓手者因事至村歩、適値偸在市飲酒、勢不可避、遂曳矛而闘。

「おいおい、ここで会って黙って通すわけにはいかないぜ」

観者如堵墻、久之、各未能進。

「こいつは見ものだぜ」「おれは盗人の兄貴にかけるね」「こどもの面倒なんて見てられないわよ」「どけ(ぼかん、杖で殴る音)、年寄にも見せるのじゃ」「うわーん」と大騒ぎ。

ただ、野盗の方が酒が入っている分、先に息が上がってきたようにも見えた。

弓手者忽謂偸曰、尉至矣。

「はあ? こっちにも仲間はいるぜ」
「いや、部隊長殿はそんな方ではない。相当腕の立つ方で、おとこ道にもご理解のある方だ。

我与爾皆健者、爾敢与我尉馬前決生死乎。

「ほう」
酒の勢いであろう、

偸曰、諾。

その瞬間、

弓手応声刺之、一挙而斃。

「うわー」「すげーぜ」「しびれるわ!」「じいさん、しっかりしろ」と群衆がはやし立て、野盗たちが仲間の死体を引きずって逃げていく中、弓兵はつぶやいた。

「盗人などになるから、バカなやつだ」

蓋乗其隙也。

水滸伝の世界を見るようではありませんか。「おとこ道」(侠道)かっこいい!!!

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宋・沈括「夢渓筆談」巻十三より。みなさんも油断しているとやられるよ。おれたちムシのように心の隙間から忍び込んで、刺す、かも。

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