5月1日 お昼までは雨がよく降ってました

術無所施(術の施すところ無し)(「括異志」)

術に頼るものは術が利かないと追い込まれます。

術が効かないなら、ちまき食べて腹ごしらえだ。

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北宋の景祐年間(1034~38)のことですが、

利州道士税某善幻妖洎符禁之術。

「洎」(き)は「水に浸す」の意なのですが、「曁」(き)は「及」(きゅう)と音が似ているので、動詞の「およぶ」とか「・・・と・・・」という助詞に使われます。

うらやましいですね。

利之富民或有所求不与者、即為壇于密室、置大桶于前、被髪仗剣、追其魂神入桶、覆之以石、其人乃病。

然後仮以符水、或祠醮、厚謝以財、乃去石遣之、其人遂瘉。

いいですね。おカネ儲けもできるんだ。

市井有鬻籠餅洎猪肉者、求之即瘉、不爾遂化為白鴿飛去、或即虫出。

利人皆神而畏之。

ところが、

嘗怒一僧、遇野外、作法叱之。僧足如植、手亦不能挙、恣行鞭捶。

「今日のところはこのぐらいにしておいてやるわ」
ひどい目にあった僧は「覚えておれ・・・」と呟いた。

どうしたかといいますと、

僧密訟于官、命賊曹擒捕。

賊曹はプロなので、術者を捕える方法を熟知していました。

先沃以犬彘之血、術無所施。獄具、遂斬于市。

これは油断しましたね。まさか役所に告げ口するとは。

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宋・張師正「括異志」巻第八より。油断大敵です。役所にはいろんな専門家がいるようです。ところで、岡本全勝さんところでこんな記事を見つけました。クリックしていくと、「油断」の語源がわかります。なるほど、「委(ゆだ)ねる」「寛(ゆた)に」といった和語だと考えるのがよさそうですね。全勝さんの知り合いはいろんな人がいるなあ。

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