契丹二宝(契丹の二宝)(「墨余録」)
どんどん増えたり使っても減らないのは資本主義的にはすばらしい。資本主義な正しい。ということは、こういう物は善い物だということになります。

ウサギは消耗率が高いので資本主義的ではない可能性もある。
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契丹(遼帝国)には二つの宝ものがあったというのである。
一名百穴珠。珠大如卵、有百孔。
一は「百穴珠」と名付く。珠の大いさ卵の如く、百孔有り。
一つ目は「百穴の珠」といわれた。その大きさは鶏卵ぐらいあるのであるが、表面には百ぐらいの多数の穴が開いていた。
中蔵主珠、月明之夕、承以絳紗、能孕珠自落。
中に主珠を蔵し、月明の夕、絳紗を以て承くれば、能く孕珠自ずから落つ。
実は中に「親分タマ」が入っているのである。月の明るい夜に、赤い薄絹で包んでおくと、「親分タマ」が月光に感応して生み出した子タマが、穴かから出てくるのである。
今日な中秋の名月ですから、出てきたことでしょう。
一名通香木、木長尺許。
一は通香木と名づけ、木の長さは尺許(ばか)りなり。
もう一つは「香りに通ずる木」と呼ばれる。その木自体は長さ一尺(30センチぐらい)の木片である。
沃以沸湯、取汁灑花木、雖隆冬即放花菜、以之染衣、香聞十里、経年不散。
沸湯を以て沃し、汁を取りて花木に灑ぐに、隆冬といえども即ち花菜を放ち、これを以て衣を染むれば、香り十里に聞して、経年も散ぜず。
当時の一里は550メートル余り。
沸騰させたお湯に浸して、そのだし汁を花や木にかけてやると、冬の真っ盛りでも、花を開き結実する。この液体で服を染めてやれば、5500メートルぐらいのところにまで香りが匂い、一年経っても消えないのだ。
これは経済的です。さらに、
服之能瘉奇疾、焚之可降天神。
これを服すればよく奇疾を癒し、これを焚けば天神を降すべし。
この液体を服用すれば、珍しい病気でも治すことができ、この木を燃やすと、天の神々を降臨させることもできるのである。
身体や精神面にも使えるのだ。これはカネになるぞ。
皆異宝也。
みな異宝なり。
どちらもすごい宝ものだ。
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清・毛祥麟「墨余録」巻七より。こんなものがあったら利益が出るので素晴らしいではありませんか。・・・と思うのですが、当時は資本主義ではないのでうまく使えなかったみたいです。どうなってしまったのかは、また明日をお楽しみに。
たしかに我が国では、タダ、すなわちおカネとして計上されないもの、を出すと叱られそうです。ここは資本主義国だからな。お国のような混合経済(←いつの時代かね)とは違うんだぜ、という反論をしてほしいものです。日経新聞ですからね。
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