人必露之(人必ずこれを露(あら)わす)(「酉陽雑俎」)
本当に必ずこんなものが現れるのであろうか。

マジメにやっているのになぜイヤなことばかりが・・・。去年あたりまでは楽しかったのになあ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
唐の貞元年間(785~805)のこと、上都(長安)の務本坊(「坊」は道路に区切られた一画のこと)で、
有一家因打墻掘地、遇一石函、発之。
一家墻を打つに因りて、地を掘るに一石函に遇い、これを発す。
ある家で、垣根をつくろうとして地面を掘っていたところ、石の箱が出て来たので、これを開けてみた。
「函」とあるだけで大きさがわかりませんが、あとの記述を見ると石棺が出てきたぐらいの大きさです。
見物如糸満函、飛出于外。驚視之次、忽有一人起于函。
物の糸の如きもの函に満ち、飛びて外に出ずるを見る。驚き視るの次(とき)、忽ち一人の函より起つ有り。
箱の中には、糸くずのようなものがいっぱい詰まっており、開けた拍子にこれが外に飛び出してきた。
「なんじゃ、これは」
と驚いてみていると、その後から、突然、ひとが一人、箱の中から起き上がってきたのであった。
その人は、
被白髪長丈余、振衣而起、出門失所在。
白髪の長丈余なるを被り、衣を振いて起ちて、門を出でて所在を失えり。
頭からは長さ一丈(3メートル強)余りの白髪を垂らし、着ているものをぶるるんと一振りすると、箱から立ち上がり、家の門を出てどこかに行ってしまった。
「なんだったのだ?」
其家亦無他。
その家、また他無し。
ただし、その家には、それ以外に変なことは起こらなかったのである。
前記之中多言此事、蓋道門太陰煉形、日将満、人必露之。
前記の中に多くこの事を言い、けだし道(い)うに、門、太陰煉形なれば、日まさに満つるに、ひと必ずこれを露わすなり、と。
これまでの記録の中に、この事件のことに触れているものは多い。それらが説明するには、家の門の形が太陰(月、もっとも陰なるもの)が熱によって変質した形をしていると、一定の期日が来たら、誰でも必ずこの箱を掘り出してしまうものだ、という。
どんな形が太陰煉形であるかの説明が無いので実験ができません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
唐・段成式「酉陽雑俎」続集巻二より。不思議なことですね。ウソの静止画や動画をクリックすると変なところに飛ばされるんですから、こういう白髪のじじいが出てくることは時々はあることのような気もするのですが、「必ず」というのですから、どういう物理的因果関係でこんなことが起こるのであろうか。考えなければいけないのですが、今いろいろやることあるんでまた今度考えよう、ということにしました。自分の中で。
みなさんは考えてもいいのですよ。
コメントを残す