多向山中眠(多く山中に向かいて眠る)(「寒山集」)
今日は朝早い飛行機で東京へ戻ってきたので、いまも眠くてしようがなく、しばらくすると眠ってしまい・・・また起きて続けている状態。何か用事があって早い便になったのではなく、おそくなればなるほど飛行機代が高くなり、目のたまが飛び出るためです。やっていることが何かおかしい気がしますが、ほんとなんです。

この世の中の仕組みがどうも変なのに、自分たちではイケてるつもりなだけのような・・・。
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唐の時代のことですが、
隠士遁人間、多向山中眠。
隠士は人間(じんかん)を遁(のが)れ、多く山中に向かいて眠る。
隠者のみなさんは人間世界から逃れて、
山の中に入って眠っている人が多いのである。
眠いですからしようがない。
山中の様子は、
青蘿疎麓麓、碧澗響聯聯。
青蘿まばらにして麓麓(ろくろく)、碧澗響きありて聯聯(れんれん)。
「麓」(ろく)は「絡」(らく)と通じて「つながっているさま」。「聯」(れん)は「連」ですから、こちらは「つらなっているさま」。
青いつたは、ほそぼそとつながっており、
みどりの谷川は、音を立てて途切れることがない。
騰騰且安楽、悠悠自清閑。
騰騰として且つ安楽、悠悠として自ずから清閑なり。
「騰」(とう)はもともとは伝馬用の馬を言う字ですが、「昇」(しょう)や「乗」(じょう)と音が近かったんだそうで、「のぼる」「あがる」の意味に使われます。
どんどん元気になり、かつ安らかで気楽であり、
のんびりとしておのずと清々しくヒマである。
免有染世事、心静如白蓮。
世事に染まる有るを免れ、心静かにして白蓮の如し。
世間のいろんなことに染められてしまうことなく、
心は安静であって白蓮のようなのじゃ。
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伝・唐・寒山「寒山集」より。むかしの隠者はとりあえず眠るものだったようです。そして、白い蓮の花のように清らかである・・・はずだったんですが、近現代では「上前はねるやつら」のために、田舎者(エンクロージャーで追い出された)、女性、若年者、高齢者、外国人などとともに隠者も働かされるようになってきたんです。しかし上前はねてる方も働いているので、そこは相打ちか。どこかおかしいですね。
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