言絶而終(言絶して終わりぬ)(「続本朝往生伝」)
ウナギ美味かったなあ。人生の目的を果たした感があります。

わたしどもは、食べるための殺生は問題ないという考えなので、おぼんにウナギもおーけー。明日は何食おうかなー。
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大江為基朝臣者、参議斉光卿第二子也。
大江為基朝臣なる者は、参議斉光卿の第二子なり。
大江為基さまは、参議になられた斉光さまの二番目の男子であられる。
自幼少日深慕極楽。
幼少の日より深く極楽を慕えり。
幼いころから、深く極楽に憧れていた。
子どもの時から憧れる、とは、プロ野球選手とかユーチューバーとかコンサルのようなものでしょうか。
歴侍中到刺史。
侍中を歴て刺史に到る。
蔵人を経て国守になった(摂津守だそうです)。
現世で出世したのですが、
不堪道心、遂以出家、多年念仏。
道心に堪えず、遂に以て出家し、多年念仏せり。
求道精神をガマンできなくなり、ついに出家して、何年も南無阿弥陀仏を唱えていた。
一旦帰泉。
一旦、帰泉す。
ある日、黄泉(あの世)に行った。
親族らが悲しんでいると、
俄而蘇息。家人喜悦、而無他言、唯曰。
俄かに蘇息す。家人喜悦するに、他言無く、唯曰えり。
突然息を吹き返した。親族はよろこんだが、本人はただ一言、言った。
甚遺恨也。下品下生耳。
甚だ遺恨なり。下品下生のみ。
「ものすごく残念で、恨みを残すことになった。浄土に行ったが、第九等の下品下生だったんじゃ!」
言絶而終。
言絶して終わりぬ。
言い終わると、ホントに死んだ。
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本朝・大江匡房「続日本往生伝」三二より。平安貴族の方々は、極楽に上品上生・上品中生・上品下生・中品上生・中品中生・中品下生・下品上生・下品中生・下品下生の九等級ある、と考えて、(極楽に生まれ変わるのは当然として)どこの位になるか争っておられたのです(詳しくは九品仏の浄心寺などへ行って勉強しよう)。
なんと向上心の強い方々でしょうか。為基さまは(あんなに念仏を唱えておられたのに)下品下生でしたんですってね。もちろんお羨ましうございますわね、おほほほ。
みたいな話題にされてしまうかも知れないので、浄土に行けたらどこの位だったなんか言いに来ない方がいいと思います。
高いレベルに達しているのは間違いない。わたしどもも、「平安貴族になど負けるものか、ぎぎぎ(歯を食いしばる音)」と、浄土に行けるように精進するのが、人生の目的でなければいけません。
とりあえずはこんなの見られれば、極楽、極楽じゃよ。
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