人情甚懼(人情甚だ懼る)(「夢渓筆談」)
地震や、酷暑、東から来る台風、豪雨、バクハツ、北方領土、潰れるコメ農家、秋篠宮さまの会見・・・なんだか変だと、みんなさすがにコワくなってきているのでは。

にんげんが勝手に壊しておいて、逃げるなよなーでコン。
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唐の時代のこと、広西の邕州で少数民族の反乱があり、数か月にわたって州城が取り囲まれた。
叛乱が終わり、城壁の修理も済んだころ、
有定水精舎泥仏輒自動揺、昼夜不息、如此逾月。
定水精舎の泥仏のすなわち自ら動揺する有りて、昼夜息まず、かくの如くして月を逾(こ)ゆ。
城内の定水精舎(「精舎」はお寺)に安置されていた塑像の仏像が、急に勝手にゆらゆら揺れ始めた。昼も夜も揺れ、一か月以上になった。
時新経兵乱、人情甚懼。
時に新たに兵乱を経て、人情甚だ懼る。
ちょうどこの間まで叛乱があったばかりであるから、一体なんの前兆なのか、ひとびとの心はたいへん恐懼した。
パニック寸前である。
有司不敢隠、具以上聞。遂有詔令置道場禳謝。
有司敢て隠さず、具に以て上聞す。遂に詔りして道場を置き、禳謝せしむること有り。
州の役人たちは黙視していることもできず、詳しく状況を中央政府に報告した。中央からは、皇帝のみことのりの形で、僧侶たちの修行場を整え、祈祷して悪い気を禳うようにとのお達しをいただいた。
そこでそのようにした。
だが、
動亦不已。
動くことまた已まず。
揺れ動いて、やっぱり止まらないのである。
「いったい・・・」「なんの・・・」「前触れで・・・」「あろうか・・・」と人民だけでなく役人たちまで恐れ始めた。
「もうあったまに来た」
州知事の劉初は怒って、
悪其惑衆、乃舁像投江中。
その衆を惑わするを悪み、すなわち像を舁きて江中に投ず。
「人民を迷わせおって、怪しからん!」と仏像を批判して、それを背負って行って川の中に放り込んでしまった。
至今亦無他異。
今に至るまで他異無し。
それ以来、現代(宋の時代)まで三百年ぐらい経っているが、特に異常は起こっていない。
みんなの恐怖心が仏像を揺れ動かしていたのかも知れません。
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宋・沈括「夢渓筆談」巻二十一より。どうやってもダメなら全部捨てて逃げてしまうしかないのは確かなのです。でも下手に避難する方が危ないかも。千葉の大雨、朝まで実際の被害がわからないらしいとか。
家庭の中の暴力や孤立でどうしようもなくなったら、家族を棄てて逃げなければいけません。
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