謂之養柑蟻(これを養柑蟻と謂う)(「雞肋篇」)
眠いから居眠りしているというより腹いっぱいなので居眠りしている、という方がより正確でしょうか。いつも腹いっぱいなんでいつも居眠りしているんです。

居眠りしていると突然バクハツするぜ!その前に腹が破裂だ!
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南宋の時代、
広南可耕之地少、民多種柑橘以図利。
広南には可耕の地少なく、民多く柑橘を種(う)えて以て利を図る。
広州の南部には耕作適地が少ないので、地元民たちには(稲作のための水田より)果樹園を開いて、かんきつ類の木を植えている者が多い。
ところで、柑橘類を育てる時は、
常患小虫損食其実。惟樹多蟻、則虫不能生、故園戸之家、買蟻於人。
常に小虫のその実を損食するを患(うれ)う。ただ、樹の蟻多きもののみ、すなわち虫生ずる能わず、故に園戸の家、蟻を人に買う。
つねづね、小さな虫が繁殖して、実を食べて損なってしまうのが心配事である。ところが、アリが多くたかっている木にはこの小さな虫がよりつかないことがわかっているのである。
このため、果樹園を営む農家は、アリを人から買う。
そうすると、
遂有収蟻而販者、用豬羊脬盛脂其中、張口置蟻穴傍。
遂に蟻を収めて販する者有りて、豬羊の脬を用いてその中に脂を盛り、口を張りて蟻穴の傍らに置く。
「脬」(ほう)は膀胱です。
今度はアリを集めて販売するアリ商人が現われた。彼らはブタやヒツジの膀胱を使用してその中にどろどろの脂肪を入れて、口を開けたままアリの穴の側に置く。
竢蟻入中、則持之而去。謂之養柑蟻。
蟻の中に入るを竢(ま)ちて、すなわちこれを持して去る。これを「養柑蟻」(ようかんぎ)と謂う。
アリが「こんなものアリ」「美味そうでアル」と膀胱に入って脂肪に集るのを見極めて、膀胱ごと持ち去ってしまい、販売する。このようなアリを「みかん育てのアリ」と呼ぶのである。
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宋・荘綽「雞肋篇」巻下より。耕作する土地が少ないとアリが増える、風が吹けば桶屋が儲かるみたいで勉強になりますね。腹がいっぱいで居眠りをする→居眠りから起きてお菓子食う→腹がいっぱいで居眠りをする→・・・の繰り返しだと勉強にもなんにもなりません。
生きた経済学というべきであろう。
福井ひとし氏もがんばっているようですが、もし十五日あったら、失踪すると思う。
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