莫知所之(之くところを知るなし)(「列仙伝」)
なんでこんなことになってしまうのか。新幹線の中で莫大な量を食べる。ときおり精神力が無くなり、判断能力を失わされてしまうのです。

こんなマークもあるんでんでん。精神力ないので金曜日、仕事終わらないのに帰ってしまったので、明日どうするんでんでん。誰も知らないところへ逃げて行くしかないかも。若いころから何度こんなことになってしまったことか。
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漢の時代のことだと思いますが、
山図、隴西人。好乗馬、馬蹋折脚。
山図(さんと)は隴西の人なり。乗馬を好むに、馬蹋(ふ)みて脚を折る。
山図は、甘粛・隴西の人である。ウマの乗るのが好きだったが、ある時馬から振り落とされ、その時踏まれて足を折ってしまった。
それ以来足が不自由になってしまったが、
山中道士教服地黄、当帰、玄参。
山中の道士、地黄、当帰、玄参を服せしむ。
山の中で出会った道士に勧められて、「地黄」「当帰」「玄参」を服用した。
地黄(じおう)は赤紫で毛の生えた花をつける草で、その根っこを乾燥させたものが生薬になります。滋養強壮の効果があるといわれ、「なんとか地黄丸」というのが売られています。
当帰(とうき)は白い小さな花をたくさんつける草で、これも根っこを乾燥して煎じて服用すると、鎮痛、血流をよくする効果があるとのこと。便秘にもいいそうです。
玄参(げんじん)はゴマノハグサと呼ばれます。これも根っこを乾燥させて用いる。炎症を抑え、鎮痛に効能あり。
というように、まともなクスリです。ああよかった。よくチャイナの伝説で食ってる●●の生き胆とか✕✕✕の生き血とか、変なものではありません。「三才図会」とかから図を引いて来ようかと思いましたが、もう遅いので今度にしときます。
服一年、不嗜食、病瘉身軽。
服すること一年、食を嗜まず、病い瘉えて身軽し。
これを服用すること一年、ものを食べるのがイヤになってしまい、症状は治った上に、体が軽くなって運動能力が高くなった。
そこで、山中に入り、
追道士問之、自云、五岳使人、之名山採薬。
道士を追いてこれに問うに、自ら云うに、「五岳使人なり、名山に之(ゆ)きて薬を採る」と。
去年の道士を追いかけて探し出し、質問してみると、その人は自ら、「わしはチャイナの五つの聖山の仙人たちの使いで、あちこちの名山に行って薬を採取して、仙人たちに届けているのじゃ」と言った。
そして、山図をじろじろ見て、
「ふむ、どうやら仙骨がありそうじゃな。
能随吾、汝便不死。
能く吾に随えば、汝すなわち不死たらん。
わしについてくる気があれば、おまえは必ず不死を手に入れることができるぞ」
「ほんとですか!」
不老不死はいいですね。夏椿のように咲いたらすぐ散るのも責任感持たなくてよくて悪くないが。
山図追随、人不復見。
山図追随し、人また見ず。
山図は道士について行ってしまい、誰も彼を見たものはなかった。
それから、
六十余年、一旦帰来、行母服於冢間。
六十余年、一旦帰り来たり、母服を冢間に行う。
六十数年経って、ある日突然帰ってきた。もう亡くなっていたおふくろさんの墓の近くに廬を作って、服喪を行った。
期年、復去、莫知所之。
期年、また去り、之くところを知る莫(な)し。
一年経つとまたどこかに行ってしまい、どこに行ったか、誰も知らない。
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漢・劉向「列仙伝」より。食べるのがイヤになって身が軽くなったとは。なんと恵まれた人であろう。それなのにわしは・・・。ついてないなあ。
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