竊笑其拙(その拙なるを竊(ひそか)に笑う)(「萍洲可談」)
この瞬間にもみんな笑っているかも知れませんよ、あなたのことを。

「サカナではなくゴーヤーにゃったか!だましやがって、どこかでおれを嗤っているにゃか。復讐してやるにゃ!」みたいな負の心に陥るのはやめよう。
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宋の時代のことですが、
司馬温公間居西京。
司馬温公、西京に間居す。
温公・司馬光は、王安石ら新法党に排斥されて、洛陽(宋の首都・開封より西にあるので「西京」と言われています。首都が長安にあるときは「東都」といわれます)にやることも無く暮らしていたころのことだ。
一日令老兵売所乗馬。
一日、老兵をして乗るところの馬を売らしむ。
閑職に追いやられて生活が豊かではないので、年老いた召使いに命じて乗っていたウマを売らせることにした。
嘱云、此馬夏月有肺病、若售者、先語之。
嘱して云う、「この馬、夏月に肺病有り、もし售(か)う者あらば、先ずこれを語れ」と。
依頼事項として言う、
「このウマは夏の暑い時には呼吸がうまくできない(ので速く走れない)んじゃ。もし買い手がつくようなら、まずそのことを相手に言ってくだされよ」
と。
「はあ? へいへい」
老兵竊笑其拙。不知其用心也。
老兵、その拙なるを竊(ひそか)に笑う。その用心を知らざるなり。
老いた召使は、司馬光の生き方の稚拙なのをひそかに笑った。司馬光が何を気にしてそんなことを言ったのか、考えも及ばなかったのである。
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宋・朱彧「萍洲可談」巻三より。遠回りすることは楽ちんになれるので、いいと思います。ただ遠くなるだけで疲れるのはイヤですね。えらい人の中には「遠回りしろ」という指示する人もいてやる気なくすのかも知れません。
ところで、「司馬光が何を気にしてそんなことを言ったのか」わたしも考え及ばないので、何を気にしたのかはっきり解説してほしいところですね。
よく生きるとはどういうことか、という類のことだと思うのですが・・・。
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