貧賤而驕傲(貧賤にして驕傲)(「幽夢影」)
歳をとってどんどん怒りっぽくなってきました。自分、ないしは何ものでも無いもの、強いていえば運命に対して。

そんなにカッカせずに、かしわもちでも食え。葉っぱは取ってね。
ここもデジタルごみ屋敷です。
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富貴而労瘁、不若安閑之貧賤。
富貴にして労瘁するは、安閑の貧賤なるに若かず。
財産があって地位も高いが、身も心も疲れている。そんなのよりは、安らかでヒマで貧乏で地位が低い方がよい。
貧賤而驕傲、不若謙恭之富貴。
貧賤にして驕傲なるは、謙恭の富貴なるに若かず。
貧乏で地位が低くて、しかもいばり腐っているやつよりは、へりくだって恭しくて財産と地位のある人の方がよい。
上と下、対句に見えてなかなかニュアンスに富んだことを言ってます。
上は、財産や地位なんかより安らかでヒマな方がいい、と「境遇」について述べています。
下は、まず貧乏で地位の低いやつがいいやつだが、そいつがいばりくさっているならお金持ちのやつの方がいいこともある、と「友人の選び方」を語っています。
なかなかウマいですね。
これに対して、著者の友人たち(張竹坡は実弟)の「評言」(書き込み)。
曹実庵:富貴而又安閑、自能謙恭也。
富貴にしてまた安閑なれば、自ずから謙恭ならん。
財産があって高い地位にあり、しかも安らかでヒマーーーこれなら謙遜で恭しい人になって当然だ。
許師六:富貴而又謙恭、乃能安閑耳。
富貴にしてまた謙恭なれば、すなわち安閑を能くするのみ。
財産があって高い地位にあり、しかも謙遜で恭しい―――そいつは安らかでヒマになるしかない。
張竹坡:謙恭安閑、乃能長富貴也。
謙恭にして安閑、すなわちよく長く富貴ならん。
謙遜で恭しくて安らかでヒマーーーずっと財産もあり高い地位でいられるだろう。
張迂庵:安閑乃能驕傲、労瘁則必謙恭。
安閑なればすなわち能く驕傲し、労瘁なればすなわち必ず謙恭ならん。
安らかでヒマなら威張りくさり、心身とも疲れているようなら、絶対に謙遜で恭しくなってしまうだろう。
コトバ遊びにしか見えませんが、その中にいくばくかの真理も含んでいるように見えますね。
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清・張潮「幽夢影」第五十則。心を許せるような友だちがいない人は、財産と地位があるからだ、ということかも知れませんし、性格が悪いからかも知れません。貧乏になってみればわかるかも。
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