8月7日 立秋です、涼しくなりましたなあ

復為流通(また流通を為す)(「至正直記」)

と申します。夏から秋へと季節も流れ、すっきりしてまいりました。もう暑くなることはないでしょう。

カネも天下のまわり者、流通させずに何処かに滞らせると怒り出してカネの亡者とかを生み出すでカーネ。
ときどき動き回ってカネを撒いて歩くといいでカーネ。

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元の時代のことですが、浙江・四明の町の郊外に「雁穵墟」(がんあつきょ)という地名がある。「墟」は「丘」です。もともと「虚」に「丘」の意味があったのですが、「虚」が「むなしい」の意に使われるようになったので、「墟」の字を作ってもとの「丘」の意味を表わすようになったものです。「虚」と「墟」のような関係にある二つの字を「古今字」前の字と今の字、といいます。

雁穵墟の東には柂柄墟(いへいきょ)という丘があった。こちらの丘は、

墟形如舟舵。

というので、どうぞ想像してみてください。二つの丘は、

相挟一溝、南北水旧流通、後人築土実其南、俾路直連両墟。

在墟之近築処数十家、三載必有一人患隔気、而翻胃死者。

「胃が翻る」のがどんな病気はわかりずらいのですが、胃痙攣のような症状でしょうか。

至正壬辰の年(1352)の秋、

湖墅頑民石姓者作乱、雁穵村民懼其不測、因開土流通。

いざというときに丘に立て籠もれるよう、南側の川も流して外濠にしょうとしたのでしょう。
結局、湖墅村からだいぶん離れていることもあって、反乱の影響は無かった。

ところが、

復為流通、自是絶無翻胃者。

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元・孔斉「至正直記」巻一より。流れるものは流してやらねばなりませんね。
孔斉は山東・曲阜の孔氏一族の一人ですが、広州の役所に赴任しているときに元末の人民反乱が各地に起こり、郷里に帰れずに浙江に住んで、いろんな記録を残してくれたひとです。

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