人議其過(人その過ちを議す)(「酔古堂剣掃」)
今日は所用と調査で疲労困憊だ。だがなぜか体重増。格差が拡大する。

満州娘々である。多くの妖怪たちを支配し、君臨する格差社会の上澄みといえよう。
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我如為善、雖一介寒士、有人服其徳。
我如為悪、雖位極人臣、有人議其過。
我もし善を為さば、一介の寒士といえども、人その徳に服する有らん。
我もし悪を為さば、位人臣を極むといえども、人その過ちを議する有り。
わたしがもし善い事をしたら、たとえわたしがひとりの素寒貧の読書人であっても、誰かがわたしのいいところに感服してくれるだろう。
わたしがもし悪い事をしたら、たとえわたしが位人臣を極める高位高官であっても、誰かがわたしの許しがたいことを指摘することだろう。
「わたし」を「ある人」に置き換えて読むと、言っていることがよくわかります。上の方のひとたちがこう考えていてくれればよいのですが・・・。
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「酔古堂剣掃」巻四「霊」篇より。「位人臣を極める高位高官」がつねに感服され、「一介の寒士」がつねに過ちを指摘されはじめると、格差社会になってしまいますね。