銅鼎破缺(銅鼎破れ缺けたり)(「清波雑志」)

わしはもう壊れたナベです。使い物にならないのです。・・・と思いきや、なんてことはない。

ヒマに見せかけて実は使い物にならない、というやつは多いでヒン。たいていそうだと思わねばなりませんでヒン。

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宋の時代のことですが、

毘陵士大夫有仕成都者、九日薬市見一銅鼎。

已破缺。

骨董品としての価値があるかも、と思ってじろじろ見ていると、

旁一人、賛取之。

既得叩何用。

その人、いささか呆れたように、

帰以数炉炷香、環此鼎、香皆聚於中。

「へー」
そこで、残っていたのを買い求めた。

試之果然。

乃名聚香鼎。初不知何代物、而致此異。

ずっとわからなかったと思いますよ。

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宋・周煇「清波雑志」より。いかにもサクラ役の人の行為に騙されて買わされたぽい気がしませんか。破れたナベの周りでお香を焚けば、ふつうの煙はナベの穴に入ってしまいそうなものです。
だが、騙されていても気づかない、いや、気づかないようにしている人、自分が騙されたということを認められない人は多いのだ。なんと悲しいことではないか。

この話は騙してるんではなくて本当だと思いますよ。いな、むしろ騙されたと思ってやってみな、か。

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