良久才跳(やや久しくしてわずかに跳ねたり)(「酉陽雑俎」)
今日さいたま県まで行ってるひともいるみたいですが、今日はほんとに暑かった。だがもうこれ以上暑くなるはずはないぐらい暑かったので、これからは涼しくなることでしょう。
暑くて動きたくないので、ほとんど何もせずに、一日を過ごしました。最低限の行動で最大の効果を得たいものである。

できるやつは、こういうところへ行って濡れ手にアワで星を捕まえてくることでしょう。
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唐の時代のことです。蔡州に新たに劉という知事が赴任してきた。
蔡州倉場狐暴。劉、遣吏生捕、日于球場縦犬逐之為楽。経年、所殺百数。
蔡州の倉場、狐、暴す。劉、吏を遣りて生捕せしめ、日に球場において犬を縦ままにしてこれを逐わしむるを楽しみと為す。経年に殺すところ百数なり。
河南・蔡州の県庁の倉庫は、キツネが出現して荒らしていた。劉は役人にキツネを生け捕りにさせ、これをポロの遊技場に放して、イヌをけしかけて追い回して殺すのを楽しみにするようになった。一年ほどで、数百のキツネを殺したのである。
後獲一疥狐、縦五六犬。皆不敢逐。狐亦不走。
後、一疥狐を獲、五六犬を縦ままにす。みな敢て逐わず。狐、また走らず。
そんな時、一匹の皮膚病にあるきたないキツネが捕まってきた。
「こいつはばっちいのう」
と五六匹のイヌを放してけしかけたのだが、イヌたちは追いかけようとしない。キツネの方ものんびりして、逃げようとしないのである。
「これはどういうことか」
劉、大異之。
劉、大いにこれを異とす。
劉はたいへん不思議がった。
「絶対にやっつけてやるぞ」
令訪大将家猟狗、及監軍亦自誇巨犬、至皆弭耳環守之。
令、大将家の猟狗を訪(と)い、及び監軍もまた自ら巨犬を誇るも、至ればみな耳を弭(び)してこれを環守するのみ。
劉知事は地方軍の大将が私的に飼っている猟犬を借りてきた。また、軍の監督官も大きな犬を飼っていると誇っているので、それも連れてきた。だが、やってくると、どちらの犬も、耳をまるくしたまま、そのキツネを取り囲んで睨んでいるばかりであった。
狐良久才跳、直上設庁、穿台盤出庁後、及城墻俄失所在。
狐、やや久しくして才(わず)かに跳ね、直に設庁に上り、台盤を穿ちて庁の後に出で、城墻に及びて、にわかに所在を失えり。
キツネは、しばらくすると、軽く飛び上がった。ひょいと球戯場の仮小屋(あるいはテントか)の屋根に飛び乗り、屋根の下をくぐって裏側に出ると、城の垣根の方に向かい、そこでふっと姿を消してしまった。
「逃げるぞ」「追え」と兵卒らは騒いだが、劉は「いや・・・もういい」と何か疲れたような顔でそれを押しとどめた。
「本当に、もういいのだ」
劉自是不復令捕。
劉、これよりまた令捕せず。
劉はこれ以降、ひとが変わったようになってキツネを捕まえるのを止めさせた。
そして、公邸から出て来ることが少なくなり、一年も経たずして亡くなった。
さて、
道術中有天狐別法、言天狐九尾金色、役于日月宮、有符有醮日、可洞達陰陽。
道術中に「天狐別法」有りて、天狐は九尾にして金色、日月宮に役(えき)せられ、符有り醮日有り、陰陽に洞達すべし、と言う。
道教の術の中に「天のキツネの特別の術」というのがある。その解説書を読むと、「天のキツネ」という超能力を持つキツネは、しっぽが九本あり、金色に輝いている、太陽や月の役所で働いており、専用のおふだやお祭りがあり、世界の変化をよく知ることができる、と言うのである。
だが、疥癬のあるキツネについては記録されていない。
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唐・段成式「酉陽雑俎」巻十五より。睡眠時間0~3時間で勉強しても疥癬ギツネのことは調べられないでしょう。
ところで、破れている服しかないとか、靴下に穴が開いているとか、ふとっているとか、外見で見下されることがままあるのですが、あまりそんなことでひとを評価してはいけませんよ。そもそも服を着てない、とか、身に着けているのは新聞紙だけだった、といったホンモノになってから評価してください。
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