晩食以当肉(晩食以て肉に当つ)(「戦国策」)
昼は居眠り、夜は就寝。起きている時間はたいていむしゃむしゃ食っているのである。味など「しょっぱい」「あまい」「味が無い」ぐらいしかわかりません。腹が減ってから食えば美味く感じることもあるでしょうに。

今日の肝冷斎はどこで寝ているんかにゃ?
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まあ昨日の続きです。今日で終わりにします。
顔蜀先生の答えの途中でした。
蜀願得帰、晩食以当肉、安歩以当車、無罪以当貴、清浄貞正以自虞。
蜀、願わくば帰るを得て、晩食を以て肉に当て、安歩を以て車に当て、無罪を以て貴に当て、清浄貞正以て自ら虞(たの)しまん。
わたくしが願うのは、いなかに帰らせていただいて、おそく食事をすることで(腹を空かして美味く感じて)肉の代わりにいたしたい。ゆっくり歩くことで(安全で確実な)車の代わりにいたしたい。中央でしのぎを削って他者から罪を指摘される、そのようなことがない生活を送って、高位高官の代わりにいたしたい、ということでございます。かくしてわたくしは、清らかで正しい生活を送って、楽しく暮らしたいのでございます。
---晩食以て肉に当て、安歩以て車に当て、無罪を以て貴に当てん。
は、けだし「知足安分」の境地を言った名言とされます。
王よ。
制言者王也。尽志直言者蜀也。
言を制する者は王なり。志を尽くして直言する者は蜀なり。
(わたしが申し上げた)コトバをどう扱うかは、王の問題でございます。いいたいことを正直に言い尽くすのがわたしの仕事でございました。
言要道已備矣。願得賜帰、安行而反臣之邑屋。
要道を言うこと已に備われり。願わくば賜帰を得て、安行して臣の邑屋に反らんことを。
ポイントとなることはもう言い終わりました。もう帰郷をお許しいただいて、ゆったりとわたしの田舎の家に帰らせていただければよろしいのでございます。
以上、言いたいことを言いました。
則再拝而辞去也。
則ち再拝して辞去せり。
そこで、先生は、王に対して二回、拝礼を行って、辞して去った。
蜀知足矣。帰反璞、則終身不辱也。
蜀は足るを知れり。帰りて璞(はく)に反り、則ち身を終うるまで辱められず。
顔蜀先生は、満足することを知っているひとであった。帰って、元の、磨く前の玉の原石に戻り、その後、あちら側に旅立つまで、誰からも批判されることなく過ごしたのである。
女房子どもにぴかぴかの服は買っていけなかったろうと思います。
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「戦国策」斉策上より。やっぱり帰ってしまいました。わしも帰ろうかな。しかしどこの地方でも田舎に行くと生活に石油が必要になって、
「穀潰しのくせに石油を買いにくるとはな」
「有力者でもないのに石油が手に入ると思っているのか」
「たいへん高いのよ、買えないなら自己責任ね」
「わははは」「いひひひ」「おほほほ」
と笑われてしまうので、田舎には行きません。もっといいところがいいですね。ニョライのところがいいのですが、果たして入れてもらえるか。南無南無。

これはボサツが救けに来てくれてます。ボサツのとこでもいいな。エンマや鬼のにこやかな顔がうれしいではありませんか。
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