10月8日 明日は寒くなるので服を着よう

若有慙色(慙色有るがごとし)(「宣室志」)

若いころ恥ずかしいことをたくさんしてきたので、思い出すといたたまれなくなりますよね。そのまま恥ずかしくて死んでしまうかも。「最近はしてないのか?」うーん、これは一本やられましたわい。

冬になるとヘビも出ません。

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唐の天宝年間(742~756)、洛陽に無畏和尚という人がおられた。たいへんな道力を持った方と評判であった。

是時有巨虵。状甚異、高丈余、広二三尺。蛇蜒若蟠繞、出於山下。洛民咸見之。

それぐらい頻繁に出現した、ということなのでしょう。

唐代の一尺≒31センチ、一丈≒3.1メートルをもとに計算しております。ヘビの「高さ」3メートル以上、というのも変な言い方ですが、いつも鎌首をもたげていて、その高さが3メートルぐらい、と考えればいいでしょうか。あるいは上図の「スネークマン」のように二足歩行していたのかも?

無畏和尚は、ひとびとからヘビを何とかしてほしいと訴えられて、公言した。

蛇決水瀦洛城、即説仏書義。

すると、

其蛇至夕則来、若傾聴状。

和尚は、これを𠮟りつけて、言った、

爾蛇也。営居深山中、因安其所。何為将欲肆毒於世耶。速去、無患生人。

蛇聞之、遂俯于地、若有慙色。

そのまま動かない。

「むむ?」

頃而死焉。

いいヘビだったのです。

それにしても、来いというので来たら「早く行ってしまえ」というのも理不尽ではありますが、「洛陽城のお濠を壊したら・・・」という条件はどこに行ってしまったのか。

其後禄山拠洛陽、尽毀宮廟。果無畏所謂決洛水瀦城之応。

如何でしょうか。

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唐・張讀「宣室志」巻十より。お濠を壊さなくてもヘビは来てくれたのに、和尚が変な予言をするからこんなことになってしまった、のかも知れませんし、そうではないのかも知れません。「〇〇をぶち壊す」と予言して政権を取ったら、ほんとに〇〇はぶち壊れる、ということかも。

秋の夜長、シーズン終わって観タマ記を書かなくてよくなると、こういうお話をする時間ができてしまいます。もともとこういうのが趣味なんで。

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