6月6日 雨ざあざあ、のはずが天気で日光浴できる

不潔清(潔清ならず)(「風俗通義」)

日向でにたにた笑っていたらシアワセでしょう。しかも裸ならなおさらだ。ひっひっひ。

「けけけ・・・」どこからともなく笑い声が。あまみの山や森にひそむ妖怪けんむんだ! どうも実害は無さそうだが、葉っぱの下はハダカだからヘンタイかも。

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後漢の時代、河内の趙仲譲は茂才に挙げられて、後に江夏太守にまで累進した人であるが、奇異な行動で有名であった。しかし、その行動はいちいち何か深い意味があるようで、誰もが彼を高士(高尚な人物)として注目していた。

大将軍・梁冀の従事郎中としてその幕下にあったとき、

冬月坐庭中、向日解衣裘捕虱。

已、因傾臥、厥形悉表露。

しかも、裸のまま、にたにたにた、と笑っていた、・・・というのです。

この姿を将軍の夫人・襄城君が垣間見て、おっしゃった。

不潔清。当亟推問。

だが、

将軍嘆曰、是趙従事、絶高士也。

そして奥さまの苦情に取り合わなかった。

他事若此非一也。

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後漢・応劭「風俗通義」過誉第四より。「過誉」=ほめ過ぎ、です。この人は他にもどんなことをしたのだろう、どうしたら「ほめ過ぎ」てもらえるぐらい高い評価を得られるのだろうか、そのノウハウは・・・とビジネスパーソンたちの野心がぎらぎらと燃えていることでしょう・・・が、明日まだ平日だというので、他のエピソードにつきましてはまた今度。いつか。そのうち。気が向いたら。

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