9月21日 首筋も涼しくなってまいりました

即老兄是(即ち老兄これなり)(「竹窓随筆」)

がつんと言ってやれたらキモチいいだろうなあ、と思います。

ひがんで会えるかな?

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明の時代のことですが、

今生持戒修福之僧、若心地未明、願力軽微、又不求浄土。

現世でうまく行った成功体験があると、浄土に行こうとしない。浄土に行かないと、また現世のどこかに戻ってきてしまいます。

是人来生多感富貴之報、亦多為富貴所迷、或至造業堕落者。

・・・と、わたしが法話を話してましたら、

有老僧、揺手不之信。

わたしは言った、

無論隔世。親見一僧結茅北峯之陰、十年頗著清修、一時善信敬慕。

為別刱菴、徙居之。遂致沈溺、前所微得倶喪。

見世且然、況来生耶。

論破完了! わははは。

老僧は訊いてきた、

此為誰。

わしは言ってやった

即老兄是。

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明・雲棲袾宏「竹窓随筆」より。そう言われたら黙ってしまうしかないような気がします。言われる前に言うしかないのに、言われてしまうとは、ほんとに気迫の足らないじじいだぜ。

「誰のこと言ってんの?」

―――即ち老兄是なり。

とみなさんに言ってあげたいのですが、目の前にいないのが残念です。

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