9月20日 どんどん離れていきます

遠之而近(これを遠くすれば近し)(「淮南子」)

中心からは、遠心力でだんだん離れていくものですよね。物体も社会関係も。

おれもだんだん離れていくんでムーン。

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戦国の時代、田鳩(でんきゅう)という人がいた。墨子の教えを奉じていたということだが、

欲見秦恵王、約車申轅、留於秦周年、不得見。

―――秦の国で冷遇されている賢者がいるらしいですぞ。

客有言之楚王者。往見楚王、楚王甚悦之、予以節使於秦。

至因見、予之将軍之節。恵王見而説之。

出舎、喟然而歎告従者、曰、吾留秦三年、不得見。不識道之可以従楚也。

「ほう、そうでちゅかな」

物故有近之而遠、遠之而近者。

「そうでちゅなあ」

故大人之行、不掩以縄。至所極而已矣。

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「淮南子」道応訓より。今日のお話は少しは勉強になりましたか。ちなみに、わたしはそういうわけで遠回りして今に至っております。どこに近づこうとしていたのかも、もう忘れてしまいましたが。

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