8月8日 ゴンギツネみたいな悲劇がいいにゃー

託事警世(事に託して世を警(いま)しむ)(「水東日記」)

思ったとおりにならないのが、世の中でございます。

今日は国際ネコの日、88を横にするとネコの目になる、のだニャー。ネコを完全部屋飼いしないのはネコを愛していない証拠、の時代、おれのようニャ辺境の野外ネコのことニャんか、みんニャ忘れてゴマ食ったりフンドシ脱いだりしてるんだろうニャー。

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「卞・洛」といえば、卞水の流れる開封と洛水の流れる洛陽周辺、今の河南のあたり、ということになりますが、その地方の

深山中多乱禽、其声多類人言。

ある鳥はこう鳴くそうである。

児回来、嬢家炒麻誰知来。

あるほいらい・・・、とか読み始めたのですが肝冷斎は現代中国音はもちろん、明代の河南方言なんかわかりませんので、普通に漢字音読みして許してください。

と鳴くんだそうです。

―――これには悲しい謂われがあるのでございます。

と、

土人以為昔人有継母、偏愛己子者。

あるとき、にやりと笑いまして、先妻の子と自分の子を呼び、

以生麻子授己子、熟麻子授前妻之子、嘱之曰、植麻生者得帰家。

と。

「あいでっちゅ」「でっちゅ」

二子不知其謀、中途幼子嗜食熟麻子、遂彼此相易。

こうして、

其己子誤植熟麻子、不得帰。母思之至死、化為此鳥、呼其子。

ああ!

「へー、そうなんですか、ふんふん」

其他類此者多不可勝数、要皆好事者託事警世之意。

なんだ、そうなんだ。

亦如所謂提葫蘆、脱布袴之類耳。

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明・葉盛「水東日記」巻二十八より。漢文にしては人の心に素直なことが書いてありますね。
思ったとおりになるはすがない、が、ジカイライ・・・の警(いま)しめなのでしょうが、フンドシヌゲ、がどういう事に託して世を警しめているのか、よく調べてみなければなりません。

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