7月28日 原因を止めればいいのだ

源清流潔(源清ければ流れ潔し)(「清通鑑」)

雑草や落ち葉を見とがめられないようにするには、除草剤のきっついやつで樹木自体を消滅させてしまえばいいんだ!もとがきれいさっぱりすれば、流れも清らかになる。しかも、それを現場の判断にしておけば、一石多鳥だ。

透明度世界一!ようし、今年は北海道行くぞ! でも世の中がこんなに澄んでいたら生きていくのツラそうです。

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清・康煕二十四年(1685)二月、新たに漕運総督に任命された徐旭齢が赴任の挨拶に参上した。

帝はおっしゃった。

源清則流潔。爾為大吏、務潔己率属、官吏自不為奸。

「はは!」

初老の徐旭齢は、いささか緊張しながら、

・現在、大運河による船舶運送の規則が時代に適合しないこと

・例えば、淮水を通過するときに貨物の検査があり、この際に納付する手数料が恣意的で運送者が困っていること

・その埋め合わせに、政府米を横流しした例があること

・自分が任務に就いた後は、徹底的に綱紀を粛正して、運送する人民や補給を受ける側の軍人の窮乏を防ぐこと

・従来、公文を満洲文字と漢字二通作っていたのを、漢文一通にして関係する職員を削減すること

官省則弊亦省、似于地方有益。

―――といったことを奏答した。

青年皇帝は大らかに微笑まれ、

此等応行事宜、爾到任後即具本来奏、朕自允行。

凡河工有関漕務者、爾便宜行事、不必推諉。其属官賢否、宜従容細訪、廉察得真、方可入告。挙一人務使千万人知勧、劾一人務使千万人知懲。

それから、もう一つ。

待属員、不可刻。伊等各有難処、爾若平心待之、則下吏皆悦服矣。

「ははー」

これができないやつが多いんだよなー。過失で怒るのならまだしも、義務感で怒ったり楽しくて怒るやつもいる始末なのじゃよ、と康熙帝の嘆きが聞こえてきそうでございます。

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「清通鑑」巻42より。チャイナでは皇帝はみんな(在位中は)名君という扱いになり、ひどい人の方がもちろん多いですが、ほんとの名君も時々います。漢の文帝、後漢の光武帝、梁の武帝(前半)、唐の太宗、宋の仁宗、孝宗、明の弘治帝、清の雍正、乾隆・・・その中でもどう考えてもこの人が一番の名君でありましょう。徐旭齢のような高級官僚は有能ならこきつかわれ、無能なら退隠せしめられ、蓄財しようとしたら見つかって叱られるなど大変かも知れませんが、おれたち人民は楽ちんだし税金安いしあのころは最高でしたなあ。

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