誰敢加害(誰か敢えて害を加えん)(「中山世譜」)
暑いですね。(予定稿だから違ってたらすみません)昨日は頭痛かったなあ。
今日は亜熱帯地域にいます。お、ゴマダラチョウだ。暑いのに元気そうやなあ。リュウキュウカナヘビもちょろちょろしてるなあ。

キジムナーやブナガヤーも昼間から元気そうだなあ。
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察度王の二十五年(1392)のこと、
王稍驕奢、建造数丈高楼、以備遊観。
王、ようやく驕奢、数丈の高楼を建造して、以て遊観に備う。
王はこのころどんどん驕り高ぶるようになり、10メートルぐらいの高い建物を作って、上から見渡して楽しむことにした。
高いところに昇っただけでニヤニヤはするかも知れませんがそんなに楽しいはずはないので、楼上で宴会などをして楽しんでいたのだと思います。美女に酌をさせたりしてのう。うひひ。
一日、登楼、戯言曰、予居此楼、誰敢加害。
一日、登楼して戯言して曰く、予この楼に居れば、誰かあえて害を加えんや、と。
ある日、この楼に昇り、ふざけながら言った、「わしがこの楼に昇っているとき、いったい誰がわしに害を加えることができようか」と。
当夜、蛇咬王左手。
当夜、蛇、王の左手を咬む。
その晩、(宴会の後で眠っているとき)ハブが王の左手を咬んだ。
「!!!!!」
其患処腫爛、而手終断。
その患処腫れ爛れ、而して手ついに断ず。
咬まれたところは腫れ、ついで爛れ、さらにとうとう手は千切れて落ちてしまった。
これはたいへんです。
法司奏曰、王手如此何以行礼。
法司奏して曰く、王の手かくの如ければ、何を以て礼を行わん。
大臣(あすたべ)が奏上して申し上げた。
「王さまの手がこんなことになってしまわれては、外国の使者を迎えたり神々を祀ったりする儀式を、どうやって行うのですかな?」
これを理由にして謀反を起こすのか?
法司は刀を抜いた―――――!
願進臣手。
願わくば臣の手を進ぜん。
「やつがれの腕を差し上げましょうぞ」
奏畢、割其手献之。
奏畢わり、その手を割きてこれを献ず。
そう申し上げると、ぶちゅ!!!! やおら自分の腕を斬り落として、これを王さまに差し上げた。
そんなことしてどうするんだ、と現代のすぐれた我々は思いますが、
「すまんなあ」
召医続療。
医を召して続療せり。
医師を呼んで引っ付けさせた。
むむむ。引っ付いてしまいました。
是故察度左手、色黒多毛、与全体異。
この故に察度の左手、色黒く多毛にして、全体と異なれり。
こういうわけで、察度王の左手は色が黒く、毛がぼうぼうと生えていて、身体全体とは違っていたのである。
その証拠は、
察度寿影、伝在于末吉万寿寺。
察度寿影、伝えて末吉万寿寺に在り。
察度王の生前の姿を写した画像が、首里末吉の万寿寺にあった。
ので、これを見ればわかった・・・のですが、ああ、残念なることに、
萬暦三十八年九月二十二日、因寺失火而焼滅矣。
萬暦三十八年九月二十二日、寺の失火に因りて焼滅せり。
萬暦38年(1610)9月22日に、寺の失火のせいで焼けてなくなってしまった。
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琉球・蔡温等編「中山世譜」巻三より。証拠があったのに残念です。
〇ャ〇〇が知事さんを優遇したりいろいろちょっかい出してきてますよ。〇〇ナかどうかは統計無いのでわからないそうですが、超過死亡率も高くなっている(平均寿命が短くなっている)そうですよ。医療も崩壊してる(そうです)よ。中継貿易しているのに昔から情報の収集と処理が苦手な為政者多いし・・・などで暗く沈んでいるかと心配したのですが、みなさんは明るそうでよかった(←予定稿なので違ったらすみません)。なお、この楼閣のあったところに行ってきましたのでご参考までに。