6月20日 ムカデのようにもぞもぞ生きる

説食不飽(説食するも飽かず)(「寒山集」)

隠棲しても町の中ではいろいろあってダメなのかも。山中に入らねば・・・。

地べたからおまえたちの隙を突くでムー!

・・・・・・・・・・・・・・・・

いったい何が問題なのかな?

説食終不飽、説衣不免寒。

食(し)を説くもついに飽きず、衣を説くも寒を免れず。

食い物の話をしても腹は満たない。
着る物の話をしても寒さは防げない。

観念では世界は動かないのだ。

飽喫須是飯、著衣方免寒。

喫して飽くにはこれ飯なるべく、衣を著ればまさに寒を免る。

食って腹いっぱいになるには、メシを食わねばならん。
服を着たら、それで寒さを免れることができるぞ。

よかったです。

現実のメシや服のことだけ考えていればいいのだ。先々の損得だとか、過去の経緯だとか、いったい何の意味があろうか。ところがおまえさんは、

不解審思量、祇道求仏難。

審らかに思量するを解せずして、ただ仏を求むるは難しと道(い)う。

そのことをよくよく考え、理解せずに、
ただ「ブッダを求めるのは難しいことだ」とばかり言っている。

ええ? ブッダですか? あんまりブッダのことは気にしていなかった。

廻心即是仏、莫向外頭看。

廻心(えしん)すれば即ちこれ仏、外頭に向かいて看るなかれ。

心をぐるりと回して自分に戻ってくれば、もうそこにあるのがブッダだ。外側に向かって目をぎろぎろさせていてはいかんぞ。

これは楽ちんだからやります。目をぎろぎろはさせずに自分に戻ればいいんですね。了解。そうだ、明日失敗しても「すんません」と言おう。「この年になってもおまえはダメだな」と言われたら「そうですね」、「出てけ」「はい」、これでいきます。よし、悟った!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・

「寒山集」より。本日はこれでよろしいでしょうか。みなさんわかっていただけましたでしょうか。・・・ホントかなあ。ではまた明日(があれば)。

ちなみに今日職場の二階にムカデ出た。一匹見かけたら三十匹はどこかでダンゴになってるぞー。虫けらの復讐だー、うっしっしー・・・と午前中は興奮して元気でした。夜はがっかり。

ホームへ
日録目次へ