酒酣耳熱(酒酣なわにして耳熱し)(「明語林」)
お酒を飲むと興奮してきます。

ひよこ出るかも。
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明の初めごろ、太史・宋濂は詹同文を評して言った、
酒酣耳熱、捉筆四顧。
酒酣なわにして耳熱きに、筆を捉りて四顧す。
(あいつは)酒が回って耳が熱くなってきたころおい、筆をひっつかんで回りのやつらをぐるりと見まわす。
やがて、
文気絪縕、従口鼻間流出、頃刻盈紙。
文気絪縕(いんうん)として口鼻間より流出し、頃刻にして紙に盈つ。
ガス状の文章がもくもくと口と鼻から湧き出してきて、あっという間に、ぷしゅー、と置かれた紙の上に満ち溢れた!
と見る間に、
爛爛成五彩。
爛爛として五彩を成せり。
ぴかぴかと、赤・青・黄・白・黒、極彩色の画のような、彼の詩文が書きつけられていたんじゃ。
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清・呉粛公「明語林」巻六「賞誉」より。そうか、「ほめことば」なんですね。これぐらいうまく誉めてもらいたいものです。
誰かに誉められるべきことではないのだが、今日も多大な調査に従事していたのである。