4月11日 もう夏日。カッパも干上がる夏になるか

遺患至今(遺患今に至れり)(「至正直記」)

あとの人を困らせてはいけません。でも税金払うのイヤだな。

「水滸伝」の英傑なら悪い既得利権者を懲らしめてくれそうだが、「西遊記」の方々は地球を破壊してくれそうです。

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元のころのことですが、湖州の豪僧・沈宗という者、

設教誘衆、自称白雲宗、受其教者可免徭役。諸寺僧以続置田毎妄献三升、号為瞻衆粮。

其愚民亦有習其教者、皆冠烏角桶子巾、号曰道人。

「道人」ですか。この人こそ「道人」と呼ばれるべきかも。かっこいい。東海道、中山道、参宮街道、水戸街道、木下街道などなど、もろもろの古い道はおもしろいです。わたしも吉川弘文館「街道の日本史」全56巻読破して全国を歩き回ろう、としました。が、いまやこんな状態に・・・。

朔望群会、動以百五。

「百五」は銀行ではないんです。冬至から百五日目、三月下旬の「寒食節」(火を使わない冷たい食事をする日)のことなんです。

一時期はこのようにかなり盛んにやっていたのですが、おえら方に目をつけられてしまった。

及沈敗、粮籍皆没入官、後撥入寿安山寺、官復為経理。

この「籍」(土地の権利証)なるものが問題になったんです。

所献之籍、則有額無田。追徴不已。至于鬻妻売子者有之、自殺其身者有之。

要するに額面だけだったのです。土地が実際には無いのだから無税で当たり前だったのですが、お役所の方ではこれに目をつけた。

僧田以常賦外又増所献之数、遺患至今、延及里中同役者。

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元・孔斉「至正直記」巻三より。当時の制度を前提とした事件らしいので、なかなか難しいのですが、要するに
「お寺に実際より多くの土地を寄進したことにする」
→「お寺は無税なのでこの土地も無税になる」
→「実際には寄進した人が土地を利用して無税で稼ぐ」
→「その分、村の他の人の税金にしわ寄せが行く」
という問題がもともとあって、その上に、この沈和尚の事件では、実体の無い土地を使ったヤバイこと(例えばその権利証を担保に融資を受けるなど)が行われており、没収後にそれに付け込んだ役人によって信者たちが身ぐるみはがされた、と解釈してみました。
ほんとに元代の宗教法人と役人は怪しからんなあ。その点、現代のすぐれた日本は・・・あれ?

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