4月1日 ウソばかり言ってるのではないか

気呑大八州(気は大八州(おおやしま)を呑む)(「酔後縦筆」)

今日もたくさんウソをつきました。今日しゃべったことは全部ウソ。本当のことは一つも言ってません。

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これは明治の半ばごろのことだと思いますが、酔ってしまった。酔って書きつける。

家徒四壁蓬蒿満、先生処世迂而懶。

世人指笑呼為愚、先生雖愚心則坦。

奔流砕影月在天、浮雲呑吐山依然。

本来無物又有物、伸為大千縮一塵。

駿馬揚揚蹴塵至、借問他是何官吏。

経済官庁のひとでしょうか。

百年一夢歓幾時、何苦営営奔勢利。

君不見、英雄気呑大八州、荒陵化為土一抔。

「一抔」(いちほう)は「一掬い」。「一抔の土」は後漢以来「墳墓」を指す言葉ですが、則天武后が唐・高宗の死後皇太子を廃立したとき、駱賓王(らく・ひんのう)に

一抔之土未乾、六尺之孤安在。

と批判されたのが有名です。

以上でした。もう寝よう。

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本朝・川北梅山「酔後縦筆」(酔ったあと、好き放題書く)(「明治大正名詩選」所収)。川北梅山は通称「栄吉」、伊勢の人、幕末の名儒・齋藤拙堂に学び、維新後貢士となって権大史に至る。辞職後世間との付き合いを絶って、明治三十八年没。酔っぱらっているのであってウソをついているのではないようです。逆にいえばより率直というべきなのであろう。

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