士生鄙野(士は鄙野に生ず)(「戦国策」)
いつものことながら、何もしたくないなあ。沈黙して目立たないようにしていよう。

宿題も忘れた。宿題なんか出ていたんだっけ。いったい誰から?
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昨日の続きです。顔蜀に捲し立てられた斉の宣王は、言った。
嗟乎、君子焉可侮哉。寡人自取病耳。乃今聞君子之言、乃今聞細人之行。
嗟乎(さこ)、君子いずくんぞ侮るべけんや。寡人自ら病を取れるのみ。すなわち今、君子の言を聞き、すなわち今、細人の行いを聞けり。
ああ!立派なひとは、あなどってはいけないですなあ。わたくしは(顔蜀先生に「進め」とか上から目線で接してしまい、)自分でヘマをしてしまったのです。いまや立派な人のおコトバを聞きました。つまらないやつらがどう振る舞うかも知ることができました。
それはよかったですね。さらに、
願請為弟子。且顔先生与寡人游、食必太牢、出必乗車、妻子衣服麗都。
願わくば弟子(ていし)たるを請う。かつは、顔先生寡人と游ばば、食は必ず太牢、出づるには必ず乗車、妻子の衣服麗都たらん。
どうぞお願いです、弟子にしてくだされ。そうすれば、顔先生がわたくしとお付き合いいただける間は、食べ物は必ず最高級の牛肉料理、出かける時には必ず車付き、奥様・お坊ちゃまにはピカピカのキレイな服を支給申し上げたい。
下手に出てきました。心服したようです。豪華飯、高級車、妻子にぴかぴかの服・・・ああ夢のような生活です。いいなあ。
顔蜀は答えて言った、
夫玉生於山、制取則破焉。非弗宝貴矣、然大璞不完。
士生乎鄙野、推選則禄焉。非不尊遂也、然而形神不全。
この二行はほぼ対句表現になっていますね。
それ、玉は山に生ずるも、制取すれば則ち破る。宝貴ならざるに非ず、然れども大璞(たいはく)完(まっ)たからず。
士は鄙野に生ずるも、推選されて則ち禄せらる。尊遂せざるに非ず、然れども形神全からず。
さてさて、玉は山中で産出されるわけだが、採ってきて磨こうとすれば必ず自然のままの状態から割りとって持ってこなければならない。貴重な宝物でないというわけではない(つまり貴重な宝物である)が、宝物にすると、自然のままの素朴な「あらたま」としては完全ではなくなってしまうのだ。
わたしども士(自由民)は田舎で産出されますが、推薦され選択されれば、給料がもらえるようになります。王さまや世間から貴ばれないわけではないが、仕官してしまうと、身体も疲れ、精神も衰えてしまう。
ですから・・・
さて、なんと言い出すのでしょうか。明日をお楽しみに!
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「戦国策」斉策上より。明日はどこで寝ているのかな。
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