3月20日 いつも腹が膨満しているのは何故か

秘之勿妄言(これを秘して妄言する勿れ)(「括異志」)

ほんとのことを知ってしまった? ほんとのことは言ってはいけませんぞ!

春分の日です。これは言ってもいいんですよね。
いつの間にか、春ももなかとなりにけり。でも今日は寒かった。

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・・・というお話です。
北宋の嘉祐八年(1063)春三月のことじゃ。

衡山県僧某来湘潭幹事、既畢、帰衡山。

「衡山」は中華の五岳の一つ、山神の格式は非常に高く、国から毎年、使者が出され、供物が捧げられます。
ところでこの先の話と直接関係ないんですが、湖南・湘潭と聞けば、「ええ!あの湘潭か」と気づくと思いますが、毛沢東さま閣下さまの御生地であらせられますぞ。

至中途、行道中車騎戈甲、旌靡儀衛、去地丈余、躡空北去。

追い抜かれた格好になります。頭の上を通って行った感覚でしょうか。
護衛たちの様子から見て高貴な方であろう。

僧伏道左、少時既過、復前。

すると、

又逢数騎、叱之曰、安得犯蹕。

「蹕」はえらい人の通行の前に行われる警告です。

僧自疏得免、因問、何官也。

騎兵たちは言った、

新天子即位、南岳神往受職耳。

「失礼であろう!」

騎兵のムチでしたたかに打たれて、気を失った。

宿逆旅。僧既覚、明日至衡山、白于邑令。令戒僧曰、秘之、勿妄言。

後数日、聞仁宗遺詔至。

・・・以上です。
ところで、「金匱」(後漢・張敬仲の医術書で、ちょうど宋の仁宗のころに再発見された「金匱要略」のことかと思われます。読んでないので中身がわかりませんが、東洋ですから医術書でも平気でこんな話載せてくると思います)という本にこんな記述がある。

武王勝殷紂、大雪平地盈尺、旦日有車馬詣軍門。行無轍迹。太公曰、此四海之神洎河伯来受職也。

因祠之、約束而去。与此正類。

全くです。

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宋・張師正「括異志」巻一より。地上と神々の世界、彼岸と此岸の距離はホントはあまりないんでしょうね。まさに平田国学が言うように、「幽明一如」(隠れたあの世と明白なこの世は、一つにつながっているんじゃ)です。だがこれもホントのことだからみだりに口にせぬがいい。
・・・ホントのこと聴いても、理解しないだけでなく怒ってくる人がたくさんいるからだと思います。みなさんはどうかな。大人は直感で気づいたことも熟慮で無いことにするのかも。

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