青自愁(青自ずから愁う)(田辺碧堂「題画」)
昨日は雨でしたが今日は晴れましたなあ(予定)。さて、予定どおり行くでしょうか。

今日はにゃんにゃんにゃんの日にゃんぞ。肝冷斎はもう帰ってきているはず(予定)にゃが、今年初の観タマ記を書くのに集中する?ため今日も予定稿にゃんじゃと。
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ゆうべは雨が降っていた。今日はそれが上がった。
わがせこがころもはる雨ふるごとに野べのみどりぞいろまさりける(後撰・貫之)
といいますから、少しまた春めいてきたなあ・・・というつもりで書いております。天気とか全く違ってたら申し訳ありません。
独坐焚香不下楼。
独り坐して香を焚き、楼を下らず。
ひとり坐って、香を焚いております。このたかどのから降りていく気にはなりません。
篆煙散入白雲流。
篆煙は散じて白雲に散じて流る。
古代文字のようにうねり曲がる香の煙は、散らばって白雲の中に入って行った。
夜来雨濯花枝尽、
夜来の雨は花枝を濯い尽くし、
昨夜の雨が花の枝を洗い尽くしてしまったので、
渓上春山青自愁。
渓上の春山、青自ずから愁えり。
谷川の向こうの春の山が、青青としはじめた。青はおのずから憂愁の色であるのに。
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本朝・田辺碧堂「題画」(「明治大正名詩選」後篇所収)。碧堂・田中為三郎は幕末・備中のひと。日清汽船社長、衆議院議員、七絶を善くし、
大正昭和間(の)風雅の振興に尽す所甚だ大なるものあり。
と評せらる。昭和六年没、六十八歳。この年齢は肝冷斎にはもうすぐです。この詩はどんな画に題したのかわかりませんが、もう少し春たけてからの詩かも知れません。いずれにせよこのひとの詩は掛け値なしに巧いです。
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