2月5日 暖かくなってきました。もう大丈夫だ

政事殺民(政事もって民を殺す)

また寒波が来るなどと、みんなシアワセになろうとしているのに、なんで本当のこと言うんですか。怪しからん、やっつけてしまえ。みたいな世の中でございます。

暖かくなったから、あと二三日ぐらいでもうハダカで暮らせるかも。もう服は買わなくていいんだ。

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今日は本当のことを言ってみなさんを困らせてみようかと思います。

北宋の劉十功というひとは、濱州(山東)安定の人である。

弱不好弄、及長、築室于環堵之間、不語不出者三十余年、或不食。

徽宗皇帝がその名を聞いて、しばしば地方官を通して都に出て来るように促したが、出てこない。そこで侍従を遣わして招くことにした。ところが、

吾有厳願、不出此門。

と叫ぶばかりであったので、その報告を受けた徽宗皇帝も諦めた。代わりに、

賜号高尚先生。

侍郎(省の次長クラス)になった王子常さまが、手紙を送って、

問以修行之術。

すると、手紙が返ってきて、曰く、

非道亦非律、又非虚空禅、独守一畝宅、惟耕己心田。

宋代の一畝は5.6アール。宅地としては今の日本の建売住宅よりは広いぐらいでしょうか。

また、

以手捫胸、欲心清浄。以手上下、欲気升降。

簡単でしょう。だが次は簡単ではないかも知れない。

常人以嗜欲殺身、以財貨殺子孫、以政事殺民、以学術殺天下後世。吾無是四者、豈不快哉。

この気持ちを失わないことが修行である。

その後、

靖康之変、不知所終。

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清・潘永因編「宋稗類鈔」巻二「隠逸篇」より。いい話だなあ。もちろん欲望、財産、政事、学術の四つの事をしてはいけませんが、それより「終わるところを知らず」に世の中から消えていくところがすばらしい。しびれる。あこがれる。
ビジュアルのいい人ばかり採用して、マウントを取れるような服着せて、SNSなどを利用して数億円かけて宣伝していれば、そのうちこの省庁も「きゅんとさせられた」「言っていることはともかく応援したくなるよね」と言われるようになることでしょう。

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