1月30日 都内でカネのために犯罪が行われている

貧而尚義(貧にして義を尚(たっと)ぶ)(「山居新語」)

おカネに背を向けたひとこそ、正義を尊重するひとなのである。

おカネより充実した人生こそ、幸福なのじゃ。

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元の葉子澄は雪篷居士と号し、浙江・呉のひとである。

貧而尚義之士、与達魯花赤伯顔為厚交。

「達魯花赤」(ダルガチ)はモンゴル帝国が各地に遣わした徴税・行政官です。「総督」「執政官」と訳されていることが多いかと思いますが、行政をする、人民を監督する、というより、税金を徴収することが本来の任務のようです。

至正壬辰(1352)年のこと、江東に反乱が起こり、

時顔在遣中、没于王事。

其家旧居嘉興崇徳州、訃音至、家人招黄冠岩隠者追荐摂召之。

「むぎゅーーーーん!」
岩隠者が仕立てた依り代の童子に、突然、何ものかが憑依した。すると童子は、伯顔そっくりにしゃべりはじめた。

「おまえたちは何を悠長にわしの霊魂などを呼び出しておるか。

丹夕杭城受危、爾輩宜速往吾弟処逃生。

そこまで言って、童子は「むぎゅーん」と力尽きたように気を失った。

母妻以無弟可依、再叩之。

「待て待て。むにょむにょ・・・」
と道士が呪文を唱えると、
「うむむ・・・」
と童子はまたしゃべりはじめる。

即松江葉子澄、乃我存日生死交也。可往依之。

そこで、おふくろと妻子は

即備船東行、葉即為留居給不怠。

どうしてこんなに手回しがいいのか聞いてみると、

比至前三日、夢伯顔相見。

懐かしそうに笑いかけてきただけで、特に何か言われたわけではないのですが、そういえば、かつて

以家属為托。

と言っていたことを思い出しましたので―――とのことであった。

その後、

杭城果陥。

もちろんひどい略奪と殺戮が行われたのであるが、バヤンの家族はそれに巻き込まれることはなく済んだ。

このこと、もちろんバヤンの精神が澄み切っていたのでこんな霊的なことが行われたのではあるが、

葉之与人交情不渝、真誠相感之所致也。

バヤンは字を謙斎といい、唐兀(とうごつ)のひとであった。唐兀とはチベット系のタングート族のことである。

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元・楊瑀「山居新語」より。みんないい人ばかりでよかったよかった。人間、死んでも生きている、ということが証明されるお話でした。宇宙は不思議なことばかりです。
「老子」第四十一章に云う、

大方無隅、大器晩成、大音希声、大象無形。

そうなんです。「大器晩成」だけだと人生訓みたいですが、こんだけ並べられるとそんなちっぽけなことを言っているのではなくて、無限の宇宙を知覚できるのか、という問題提起だということがわかっていただけますでしょう。
というようにあまりに大きなものは認識できない―――なので最新の経済学の本には日本の記述がない?のでは。

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