1月27日 子どもの孫の世代はどうなるのか

不践城中(城中を践まず)(「澠水燕談録」)

今の子どもたちが60歳ぐらいで孫が出来るとして、そいつらが三十代・四十代になるころには西暦2100年になってまいります。

ナスのごとく子孫繫盛・・・と行きますかどうか。

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五代十国の十国の中に、南漢といわれる国がありました。西暦でいうと909年から971年まで、今の廣東、廣西・貴州、北ベトナムの一部を版図としていた小さな国ですが、南海と中原との間の仲介貿易でなかなか豊かであったそうで、蘇禹珪はその国の宰相だった。

蘇禹珪の子の蘇徳祥は、宋の時代に入って、

建隆四年進士第一人。

いわゆる「状元」です。南海の小さな国から受験して、あっという間に全国的な大スターになった。

登第初還郷里、太守置宴以慶之。

宴会の席上、

楽作、伶人致語曰、昔年随侍嘗為宰相、郎君今日登科又是状元。

歌舞伎の口上みたいなのをイメージしてください。

先輩言、雖俚俗而頗尽其実。

期待された徳祥でしたが、その後、それほど出世しないうちに亡くなってしまった。

この蘇徳祥の孫を蘇丕といった。

丕有高行。少時一試礼部、不中。払衣去。

その後、

居洱水之濱五十年、不践城中。

時の太守が朝廷に申し上げて、

賜号冲退居士。

その授与の際に一度州庁に来たが、その後はまた田舎に住んで、しばらく生きて、

年八十余卒。

宰相にも状元にもなりませんでしたが、長生きはした。みなさんはどの人生を目指しますか。

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宋・王闢之「澠水燕談録」巻六より。上のやつが八十歳まで生きると2140年ぐらいです。まだあるのかな。地球とか。
「不利益分配」というのはいいコトバですね。これからのトレンドはこれだ。

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