臧穢之宝(臧穢(ぞうわい)の宝)(「後漢書」)
クスリはよく効きます。降圧剤で確かに血圧が10ぐらい下がっています。汚れた精神をきよめるクスリもあると思うのですが、服用すると〇んでしまうかも知れません。内包と外延が違うように。

クスリなどによって長生きしたいものです。
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後漢の鍾離意(しょうり・い)は字・子阿、会稽・山陰(今の上海付近)のひとである。若いころから郡の吏(下っ端)として働いていたが、建武年間(25~57)に伝染病があった際、自らの感染の危険も顧みず所管地域の患者の世話をし、死者を出さなかったというので太守にも認められた。罪人を首都での労役に連行する役目を負ったが、凍死しかけた罪人たちを救済したことで、時の光武帝にまで名を知られたのであった。
その後、山東・瑕丘の県令に赴任したが、
吏有檀建者、盗竊県内。意屏人問状、建叩頭服罪、不忍加刑、遣令長休。
吏に檀建なる者有り、県内に盗竊す。意、人を屏して状を問うに、建、叩頭して服罪し、刑を加うるに忍びず、遣りて長休せしむ。
下っ端役人に檀建という者がおり、県庁内で盗みを働いてしまった。鍾離意は他の人を遠ざけて、罪状を問うてみたところ、檀建は感激して頭を何度も地面に着くぐらいに下げて罪に服した。そこまで謝られたので、意は刑罰を与えるきることができず、実家に帰らせて長期休暇を取らせた。
建父聞之、為建設酒。
建父これを聞き、建のために酒を設く。
檀建のおやじは、事情を聴くと、建のために酒宴を設けた。
そこでおやじが言うに、
吾聞無道之君以刀残人、有道之君以義行誅。子罪、命也。
吾聞く、無道の君は刀を以て人を残し、有道の君は義を以て誅を行う、と。子の罪さるるや、命なり。
わしはこんなことを学んだものじゃ。
―――道義の無い権力者は刀で人を切り刻む。道義の有る権力者は正義によって誅殺する。
おまえは(道義有る上司のもとで悪事をなしたのだから)、当然罪を受けなければならない。
そう言って、
遂令建進薬而死。
遂に建をして薬を進めて死なしむ。
とうとう、檀建にクスリを飲ませて、死なせた。
死ぬ効果のあるクスリだったんです。要するに毒薬です。
明帝の時代になると、中央省庁に呼び出されて、尚書に任命された。内閣の課長ぐらいのイメージでしょうか。
時交阯太守張恢、坐臧千金、徴還伏法。以資物簿入大司農、詔班賜群臣。
時に交阯の太守・張恢、千金を臧するに坐し、徴還して伏法す。資物を以て大司農に簿入し、詔して群臣に班賜す。
そのころ、南海の太守であった張恢が、千金のワイロを隠していたことが判明して、呼び戻されて法によって裁かれた。(張恢の所有していた)資本や物品は大司農(生産省)に没収され、皇帝の思し召しによって、群臣たちに分かち与えていただいた。
ところが、
意得珠璣、悉以委地而不拝賜。
意、珠璣(しゅき)を得るも、悉く地に委ねて拝賜せず。
鍾離意は、真珠の数珠をもらったのだが、すべて地面に放り出してしまって受け取ろうとしなかった。
帝怪而問其故。
帝、怪しみてその故を問う。
皇帝は、どうしたのだろうと、その理由を問うた。
対曰、臣聞、孔子忍渇於盗泉之水、曾参回車於勝母之閭。悪其名也。
対して曰く、臣聞く、「孔子は渇きを盗泉の水に忍び、曾参は勝母の閭に車を回らす」と。その名を悪むなり。
答えて言うに、
「わたしはこのように聞いております。
孔子は「盗泉」という泉の名を聞いて、秩序を乱す「盗」という字を嫌がり、その泉では飲まず、のどが渇いたのをガマンした。
曾参は「勝母」という集落の名を聞いて、親孝行したいのに「母に威張る」という文字を嫌がり、その集落に入らないように車の向きを変えた。
どちらも(「説苑」に出る故事ですが)、その名前に含まれたコトバを嫌がったのです。
「おれは虎ふぐは食わない」と言っていたジャイアンツファンがいましたから、その類でしょう。
此臧穢之宝、誠不敢拝。
これ臧穢の宝、誠に敢えて拝せず。
今いただいたこの数珠玉は、隠し持たれていたワイロに汚れた宝物です。これは本当に、どうしてもいただくわけにはいきません(。「隠す」とか「ワイロ」とか「汚職」といったコトバがイヤですから)」
うわあ、そんなに穢れたもの、みなさんも要りませんよね。
帝、これを聴いて、「おお」と歎いて曰く、
清乎尚書之言。
清なるか、尚書の言。
なんと清らかなことではないか、鍾離尚書どのの言うことは。
かくして多額のご褒美をいただいた。
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「後漢書」巻四十一「鍾離・宋・寒列伝」より。この巻は「優しい役人」列伝です。一部、おやじが厳しくて死にますが。
「聖者が街に・・・」は、異論が書き加えられたようです。なるほど、黒人霊歌は御詠歌か。
観タマ記 令和8年1月17日
戸田に行ってきました。

ヤクルト戸田球場です。午前中は自主トレの選手も来ていたようです。

上はシロネコ、真ん中あたりのはシマネコ。サビとタヌキが見当たりません。

久しぶりでタキシード猫が出てきました。こいつはニャアニャア鳴いてエサを要求してきますが、たいへん臆病なのでエサを見て逃げたりします。今日は食いました。

奥に進みます。シロミケだ。しりたたき強要から転がり始めてネコ踊り状態に。あほです。

死んでいるのではありません。しりたたき強要から転がっている奥失明ミケネコ(旧名バグパイプ)です。

キティミケには会えず、ひきあげようとしてシロネコたちを見に来たら、タイヤネコになってました。タイヤを占拠し、左上のタキシードを見下しているのがおもしろいですね。
今週は以上でした。
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