12月31日 今年も無事終わりですなあ。(予定)

貧病両依然(貧病両依然たり)(大沼枕山「除夜」)

28日の続きのような詩です。ただし、七福神には触れていません。

意外といい年だった・・・ということでよろしいでしょうか。来年はえらいことになるかも。

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百般心事五更天、無限悲歓集目前。

「五更」はほんとは夜明け間際の午前四時とか五時ごろですが、ここでは深夜を言っているのでしょう。

呈笑瓶梅陪冷飲、尽情灯火照孤眠。

この対句はウマいんですが、少し技巧が過ぎるような気がします。

不材空愧逢昭代、多難猶欣過厄年。

来年はいいことあるかも。けれど、

故態今宵除未得、春来貧病両依然。

「故態」は「もとどおり」の意。

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本朝・大沼枕山「除夜」(「明治大正名詩選」前篇所収)。新暦と違って旧暦だから、寒さも明日からは少し弛む予感があるんでしょう。来年はめでたいといいですね。この佳き時代に会いながら、何の役にも立たないわれらだが。

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