論語先進(「論語」先進)(「智嚢」)
揚げタコではなくてもなんでもいいので食べたいですね。腹が減ってきました。何を食べるか夢見ながら寝ることにしよう。(予定)

夢ばかり見ていると裏切られて、思いもかけないことになるかもよ。くっくっく。ならないかも。
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明の時代のこと、
一士子、将赴試、夢先進場。
一士子、まさに試に赴かんとして、先ず進場するを夢む。
ある知識階級のオトコが、科挙試験を受けに行こうとしていたとき、試験場に第一番で入る夢を見た。
覚而語妻、喜曰、今秋必魁多士矣。
覚めて妻に語り、喜びて曰く、今秋必ず多士に魁(さきが)けん、と。
覚めて、女房に夢にことを語って、喜んで言った、
「今年の秋(の試験で)は、必ず他の受験生に先んじ(て、首席合格す)ることになるぞ」
と。
女房は言った、
非也。子不憶論語先進。
非なり。子、「論語」先進を憶(おも)わざるや。
「「先進」? 違うと思うわよ。あなた、「論語」の先進篇のことを思い出せないの?」
「論語」の「先進篇」は第十一番目です。
後、果名在十一。
後、果たして名、十一に在り。
その後、結局、彼の名前は十一番目にあった。
女房の方が先を見越していたのである。
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明・馮夢龍「智嚢」巻十八「倢智部敏悟」篇より。とはいえ合格したんだからいいではないですか。これはめでたい。ああ、来年は必ずめでたいであろう。何番目ぐらいかはわかりませんが。
めでたさも中ぐらいなりおらが春 (一茶)
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