12月27日 寒さがいよいよ腰に来ましたぞ

髑髏髐然(髑髏髐然(こうぜん)たり)(「荘子」)

外で暮らしている人や動物は辛い季節と思います。ドクロはどうでありましょうか。

おまえらクビ斬りおって、覚えておけよ。

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二十年・・・ということはないので、十五年ぐらい前でしょうか、馮夢龍の「古今譚概」版を訳した記憶がありますが、みなさんにとっては何度でも聴く価値のある重要なお話ですから、また紹介しておきましょう。「ああ知っている」などと言わずに、読みなされ。

荘子之楚。見空髑髏髐然有形、撽以馬捶、因而問之。

「髐」は「肉が落ちて白骨になった様子」です。オノマトペとすれば「からから」という感じでしょうか。「馬捶」は「馬用のムチ」なので、荘子がそんな贅沢しているとはなかなか想像しづらいのですが、この時、馬車に乗って旅していたようにも推測されます。

夫子貪生失理、而為此乎。将子有亡国之事、斧鉞之誅、而為此乎。将子有不善之行、愧遺父母妻子之醜、而為此乎。将子有凍餒之患、而為此乎。将子之春秋故及此乎。

そして、

於是語卒、援髑髏、枕而臥。

疲れていたのでしょう。ぶうすかぶうすかと眠ったのである。

夜半髑髏見夢。

そして、荘子に向かって言ったのである。

子之談者、似弁士、諸子所言、皆生人之累也。死則無此矣。子欲聞死之説乎。

荘子は答えた、

然。

髑髏は言った、

死無君於上、無臣於下、亦無四時之事。従然以天地為春秋、雖南面王楽、不能過也。

「ほ、ほんとうに?」

荘子、不信、曰。

吾使司命復生子形、為子骨肉肌膚、反子父母妻子、閭里知識、子欲之乎。

「うひゃあ」

髑髏深矉蹙頞曰、吾安能棄南面王楽、而復為人間之労乎。

・・・ここで終わりなので、目が覚めたのでしょう。

ひからびたドクロがなんで眉を顰めたり鼻をしかめたりできるのか。最初の設定を忘れているのではないか。「南面の王の楽しみより楽しい」と言ってたはずなのに、直後に突然「南面の王の楽しみ(のような)」と同等に引き下げるのも矛盾が甚だしい。
ドクロはボケていたのではないか。

一方、荘子の方も、もし「そうしてくれ」と言われてたら、どうしてたんでしょうね。笑って済ませるつもりだったのか。このひともボケているのかも。

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「荘子」至楽篇第十八より。もしもこの先に南面の王より楽しい境遇が待っているとしたら・・・。なんだか、このしゃれこうべのようにカラカラの日々も、生きているのが楽しくなってくるではありませんか。にこにこ。ぼけー。

ドクロについては、これも参考にしてくだされや。暑いころだったなあ。

観ネコ記 令和7年12月27日

先週行けなかったので、二週間ぶりで戸田ネコ見物に。えさやり仲間のひとと情報交換(一方的にもらっているだけだが)に成功。こちら側(人間側)同様いろいろ問題が起こっていることがわかります。
〇ハチは腎臓の機能低下で、保護の人のところにいて、毎日注射打ってもらって生きているが、復帰はムリらしい。
〇外国人らしい二人連れが、捕獲機を持ち込んでネコを捕獲しようとしている。防犯カメラが取り付けられた。
〇奥の茶ミケ(バグ)は失明の上、最近はボケてきたのではないか、方向感覚が全くない。帰って来る時ネコハウスの中まで入れてやってほしい。
などのことがわかりました。

また、駐車場出口のシロネコは夏に足を傷め、最近少し移動できるようになったところだが、若いシマキジも右前足を傷めた模様。交通事故かと思っていたが、高いところからの飛び降り(タヌキ、イヌなどから逃れるため)のせいかも知れません。

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