最怕何物(最も怕(おそ)るるは何物ぞ)(「履園叢話」)
まんじゅうでしょうか。ぎょうざか。かつ丼はほんとにコワい。

恐ろしいのは自制の利かない我が心であろう。ほかのひとはみんなちゃんと生きているのに、おれは何故こんなにダメなのだろうか。今日も中華食っていきなり団子二個食ってそのあとスナック菓子・・・
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人貴暁事、不貴弁事。
人は事に暁(あき)らかなるを貴ぶも、事を弁えるを貴ばず。
物事をよく知っているやつは尊重されるが、物事をうまく処理できるやつはあまり尊重されないものだ。
なぜだろうか。
能弁事者亦能僨事、能暁事者決不敗事也。
能く事を弁うる者はまた能く事を僨(たお)し、能く事に暁らかなる者は決して事を敗らず。
物事をうまく処理できるやつは、時に物事をぶち壊しにしてしまうこともある。これに対し、物事をよく知っている者は、決して壊してしまうことがないからだ。
さて、後に相国となった尹望山さまが両江総督であったとき、部下たちに言った、
諸公平日最怕何物。
諸公、平日最も怕るるは何物ぞ。
「諸君が、普段最も恐がっているものは何かね」
或言蛇蝎、或言虎狼。
或いは蛇蝎と言い、或いは虎狼と言う。
ある者は「ヘビでしょう」「サソリでしょう」と言い、ある者は「トラでしょう」「オオカミでしょう」と言った。
尹公はにやにやしながら言った、
都不怕。只怕糊塗人。
都(すべ)て怕れず。ただ糊塗する人を怕る。
「どれも恐くはない。ただ恐ろしいのは物事を(胡粉などを塗りたくって)ごまかすやつじゃ」
「ああなるほど」「これはしたり」「わははは」
満座尽笑。
満座尽く笑えり。
席上にいた人は、みんな大笑いした。
ほんとは笑えないやつもたくさんいたと思います。
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清・銭泳「履園叢話」二十一「笑柄」より。毎日毎日ごまかして生きてきて、今もごまかしてばかりいるんです。笑い話ではないんです。
なお、ここが復活したのでもう新聞を読む必要がありません。楽ちん楽ちん。
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