11月27日 無理なことをさせるのやめてください

皆逃帰矣(みな逃帰せん)(「桯史」)

イヤなところからはみんな逃げだしてしまいますからね。

時計おやじももういない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宋の時代、丞相にまで昇進した葉衡さまが、辞職して郷里の金華(南京)に帰ってきた。

不復問時事、但召布衣交。

ある日、

覚意中忽忽不怡、問諸客曰、某且死、所恨未知死後佳否耳。

「え? ご存じない?」

一士人在下坐、作而対曰、佳甚。

丞相は驚いて彼を見つめ、

問何以知之。

答えて言う、

使死而不佳、死者皆逃帰矣。一死不反、是以知佳也。

「我慢して帰ってきてないだけかも知れないではないか」
「たくさん帰ってきているぞ。ほれ、そこにも。見えないのか」
「足が無いのかもしれんぞ」
といった深刻な反論があるかと思ったのですが、

満座皆笑。

明年、丞相竟不起。

「丞相さまも、その後やっぱり帰ってこないんじゃ」

これは王観之どのが徳化県の知事をしていたとき、

暇日、為余戯言。

でもほんとは笑いごとではないのではないだろうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宋・岳珂「桯史」巻第二より。もう少し真剣に議論しておいてもらいたかったところですね。
豊臣秀吉も死にましたが、帰ってきません。彼が戻ってこないのはやはり〇〇は✕✕✕✕の▲▲だということがあの世からは丸見えなので、イヤになったからでは。・・・いよいよ復活かと思いましたが、この更新は予約単発ぽいですね。

ホームへ
日録目次へ

コメントを残す