10月31日 どんどん寒くなってまいりました

泰山之鴟(泰山の鴟)(「塩鉄論」)

おコメ券の話がよくわからないです。主食とか食糧安保とか値段とかの議論が、選挙もなしにころりと変わったように見え・・・たのですが、政治家や官僚は賢いんだから賢い人に任せて、わたしどもは漢文でも読んでいよう。ああおもしろいなあ。月が替わってPCが正常化したので、長めの文章が書けるようになったんじゃ。

おどろおどろしい坡老因だ。この人の部屋を探せばどこかに点灯鬼とかもいるかも。

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南方有鳥名鵷鶵、非竹実不食、非醴泉不飲、飛過泰山。

すると、

泰山之鴟、俛啄腐鼠、仰見鵷鶵、而嚇。

といいます。

今公卿以其富貴、笑儒者為之常行、得無若泰山鴟嚇鵷鶵乎。

と、在野の学士(原文「文学」)が言いました。

すると、高級官僚(原文「大夫」)は、言った、

礼以行之、遜以出之。是以終日言無口過、終身行無冤尤。

今人主張官立朝以治民、疏爵分禄以褒賢。而曰懸門腐鼠、何辞之鄙背、而悖於所聞也。

学士は言った、

聖主設官以授任、能者処之。分禄以任賢、能者受之。義貴無高、義取無多。故舜受堯之天下、太公不避周三公。

しかし、

苟非其人、箪食豆羹、猶為頼民也。故徳薄而位高、力少而任重、鮮不及矣。

夫泰山之鴟啄鼠於窮沢幽谷之中、非有害於人也。

今之有司、盗主財而食之於刑法之旁、不知機之是発。又以嚇人、其患悪得若泰山之鴟乎。

やーい、やーい」

高級官僚は言った、

「おまえは全く間違っている。

天下穣穣皆為利往。尊栄者士之願也、富貴者士之期也。

「あ、そうか。なるほど」

と思えますか否か。

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漢・桓寛「塩鉄論」毀学第十八より。2100年以上前の議論です。議論はまだ続きますが、みなさんはどちらが正しいと思いますか。もちろんみなさんは新自由主義でグローバリストだと思いましたが、最近はナショナリストで積極財政派かも知れません。だが、いずれにしろ正しいのは〇〇の方だと信じて疑わないことであろう。

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