酒入舌出(酒入らば舌出づ)(「酔古堂剣掃」)
お酒でも飲んでどーんと行ってみるか。

牛乳でも飲めモー。
・・・・・・・・・・・・・
牛乳なあ・・・と思いましたが、お酒よりもいいかも知れません。
酒入舌出。舌出言失。言失身棄。
酒入らば舌出づ。舌出づれば言失わる。言失わらるれば身棄てらる。
酒が入ると舌が出(て饒舌にな)る。饒舌になると、コトバの失敗を起こす。コトバの失敗を起こせば、自身が世間から棄てられ、相手にされなくなるんじゃ。
というわけで、
余以為棄身不如棄酒。
余は以為(おもえ)らく、身を棄つるは酒を棄つるに如かず。
わしは思うのだが、自身を棄ててしまうよりは、酒を棄ててしまう方がいいのではないだろうか。
この一行だけだと「不如」(しかず)の取り方次第では身を棄ててでも酒は守りたい、とも取れますが、前の文からの続きで酒を棄てる方がまだしもいい、と解されます。
・・・・・・・・・・・・・
明・陸紹珩編「酔古堂剣掃」巻十一「法」より。お酒は捨てられるんです。もともとそんなに惜しくない。だが、食い物とか名誉心とかいろいろまだあるからね。これらも棄てないといかん。全部棄ててしまえば、明日遅刻したぐらい何でもないであろう。
コメントを残す