醉郷無恙(酔郷恙無し)
この二三日つながりが悪くて困っていたんですが、さらに悪化していよいよまたパソコンからは繋がらなくなりました。スマホで投稿してPCときどきつながるのでその時に修正するという荒業だ。

バケツで飲むか?
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うまくアップできるかどうかわからないので、短い文章で、ちゃちゃ、とやります。うまくいきますでしょうか。
久不聞問。喜貴体猶健、而長公賢能立門戸。
久しく問を聞かず。貴体なお健にして、長公賢にしてよく門戸を立つるを喜ぶ。
長いこと御連絡をいただかなかった。(このたび連絡が取れて)あなたの身体が今もすこやかであること、それとご長兄どのが賢く有能で、(試験に受かって)よくぞ家を栄えさせてくれたと聞き、喜んでおります。
こちらは、
酔郷無恙、春日弥長、白髪丹心、総付杯中物耳。
酔郷恙が無く、春日いよいよ長じ、白髪丹心、すべて杯中の物に付するのみ。
(わたしの郷里である)酔郷(酔っ払い村)は相変わらず特段の悪い知らせも無く、春の日はいよいよ長くなってまいりまして、わたしも髪が白くなってきたものの、あなたへの赤い信頼の心は変わっておりませんが、この月日もすべてさかずきの中のもの、すなわち酒によって過ごしてきております。
「無恙」の「恙」は「よう」と読みます。「ヒツジの心」。ヒツジの心がそうなのかどうか知らないのですが「憂い」とか「心配事」、転じて「悪い事件」「病気」の意味になります。さらに「虫へんに羊」と書く字があってこれも「よう」と読み、こちらは毒虫の意。これと一緒になって「恙」(よう)は毒虫の意味も持ちます。この「よう」という虫と我が国の一部に棲む「ツツガムシ」が同じムシかどうか知らないのですが、「恙」を「つつが」と訓じて、「無恙」’(憂いがない、心配事がない、悪い事件がない、健康である)を「つつがなし」と訓じることになっています。
こんな手紙もらったら、どうしますかね。
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明・湯顕祖「玉茗堂尺牘」巻六「与龍身之」(龍身之どのへ)。しようがないから黒やぎさんのようにお酒のつまみに食べてしまうしかないのでは。
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