与白雲期(白雲と期す)(「東郭先生遺稿」)
老年性うつですわー。何もやる気ない。用事があったらそちらから来てください。

・・・・・・・・・・・・・
わしの隠居は
流水迥花径、青山隔竹籬。
流水花径を迥り、青山竹籬を隔つ。
流水は花のこみちをめぐり、青い山は竹の垣根が隔てているだけ。
かなり辺鄙なところまで来てもらわねばならん。だいたいですな、
従来高士臥、豈使世人窺。
従来より高士の臥は、あに世人に窺わ
わしめんや。
昔から高尚な読書人の寝ているところは、世間の人に覗きに来れるようにしているはずがないではないか。
小道には
微雨莓苔密、長松薜蘿垂。
微雨ありて莓苔密に、長松より薜蘿垂る。
少し雨が降ったので苔がびっしりになり、高い松の上からつたが垂れている。
濡れて来ていただいてもいつもいるとは限らない。
時懸孤榻去、閑与白雲期。
時に孤榻を懸け、そぞろに白雲と期す。
時には一つしかないベッドを立てかけてしまい、特に予定もなく白雲に会いに行っているかも。
・・・・・・・・・・・・・・
本朝・神吉東郭「東郭先生遺稿」より「某山人隠居」(「東瀛詩選」所収)。
東郭先生は姓が神吉、赤穂藩医で江戸にも住み、八十六歳まで生きてたそうです。クセがなくていい詩ではありませんか。しかしなんにもしたくないんで。全勝さんとこのホームページ見てくるか。
ホームへ
日録目次へ
コメントを残す