9月11日 昼間からずっと眠くて呼吸めんどくさい 

皆匿笑之(みな、匿(かく)れてこれを笑う)(「清朝野史大観」)

ほんとにいつも居眠りしているので、みんな陰では笑ってるかも知れませんが、笑う門には福来る、じゃ。みなさんがにこにこと笑っていられるように、毎日頑張って居眠りしてまいりたいと思います。

笑おうじゃありませんか。解き放つべき笑い以外に、我らが何を持っているというのか。

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清の道光年間(1821~50)に活躍した満州貴族の静庵・琦善というひとは、勉強があまり続かないひとで、

以蔭生入刑部。時年未逾冠、為漢人老輩所侮。

心大恨之。以三百金延一部胥在家事以北面。二年而尽其技。

その後はとんとん拍子に出世し、二十五歳で刑部の中央部局に引っ張られ、二十七歳で地方の知事、三十歳で山東省全体の民政を掌る巡撫になった。

政声卓然、宣宗至賞之。

すばらしい役人なのですが、

然不学無術。卒為清議所擯。

直隷督撫(首都圏の行政とりまとめ官)のときに奏上した文書に、

該洋人呈閲所謂全権。其式円而上有斑文、近似符簶。

というのがあった。これが弾劾されたのである。

蓋不知全権為何物。且誤以洋文為符簶也。聞者皆匿笑之。

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清朝野史大観」巻七「清人逸事」篇より。能力が高い上に、部下たちを笑わせて、いつもニコニコ楽しい職場を作ったのです。こんなひとを弾劾するとは東洋文明はダメだ。

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