9月4日 涼しくなったので夏の疲れがどっと出たか

午窗欹枕(午窗に枕を欹(そばだ)つ)(「壎篪小集」)

階段昇ったりするのもツラくなってきました。これはもうダメだ。不用になった土のように捨てられるか、リサイクルされてまた栄養ぶちこまれて労働過程に回されるか、いずれにしろちょっと休息の方法を考えねば。ノルマなど忘れて、冷房の効いた部屋で空を見上げて数日を過ごすのがいいのですが、まだ明日は平日だからなあ・・・。

みとっぽは仲間割れさえしなければのう・・・

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誰言天上白雲閑、朝去晩来幾万変。

白雲は、

何及閑人閑有余、午窗欹枕看舒巻。

わたしも昼間、窗の外を見ているのですが、雲の舒巻を見るヒマなどなく居眠りしてしまうのである。

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本朝・青山延寿「雲」(「壎篪小集」より)(「東瀛詩選」巻二五所収)。青山延寿は水戸の青山四兄弟の末っ子です。四人は水戸学を代表する一人、青山拙齋の子で、それぞれ史と詩に優れた。「壎篪小集」は四人の詩を集めたもの、ちなみに「壎」(けん)は「つちぶえ、オカリナ」、「篪」(ち)は竹製の横笛、いずれも素朴原始の楽器である。

延寿の詩では、そのまま筑波山登山の紀行記になってる古詩「登筑波山」が佳いと思いますが、

茫茫天宇間、虫豸亦狼藉。

で始まり、蚊と「先生」(自分のことです)との戦いを画く「蚊」という詩もおもしろいです。上の「雲」もそうですが、近代の抒情詩と言ってることが違わなくなってきていて、われわれにも読めるんです。

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