9月2日 いつもにこにこしていたいものですね

笑面夜叉(笑面の夜叉)(「宋稗類鈔」)

「笑面夜叉」は「にこにこ鬼さん」という訳で如何でしょうか。

こんな美人なら夜叉でもおーけ・・・しまった、すでに性やビジュアルによる差別を含んでしまった!
ああ、我はなんという不適切な人間であろうか。反省しなければ!

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と反省したと見せかけて・・・

北宋末の文人政治家・蔡卞(さい・べん)、字・元度は、同じ新法党に属する兄貴の蔡京、字・元長とは政治的立場も性格もかなり違い、最後は宰相になった兄貴に左遷され、失意のうちに死んでしまう人ですが、若いころは、

対客、嬉笑溢于顔面。

これはいいひとかも知れません。

雖見所甚憎者、亦加親厚無間。人莫能測、謂之笑面夜叉。

泣いた赤鬼のようないい人かも。

だが、首都の警察を掌ることになって、

以惨毒聞。

殺人如刈草菅、然婦態雌声、欲語先笑、未嘗正視。

「女性のように振る舞い」ってどういう振る舞い?と思うかも知れませんが「おんなみたいにクネクネして」とか訳せないじゃないですか。

或置人死地時、亦不異平日。

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清・潘永因編「宋稗類鈔」巻二「讒険篇」より。蔡卞は新法党の大立者で、王安石の娘婿ですから、兄貴の蔡京とセットで国を滅ぼした元凶のように言われますが、実際は靖康の変より十年近く前に死んでおり、靖康の「六賊」にも入っておりません。ひとを殺す時以外はいいひとだったのかも。いずれにせよ、彼のようにいつもにこにこして生きていきたいものですね。

匿名ブログだから書きやすくていいなあ。全勝さんのように本名で書いていると無理でしょう。このひとは本名に近いのかな?

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